2022/02/26

オープン22.1ワークアウトから見えるクロスフィットの変化

 オープン22.1はもうお済でしょうか?

トーナメント・ディレクターがカストロ君ではなくなってから、最初のオープンですね。

いつものようにワークアウトは米国西時間で木曜午後5時からライブで発表されましたが、そこにはカストロ君の姿はありませんでした。

個人的な好き嫌いはあるでしょうけど、あの兄ちゃんがクロスフィットに与えた影響の大きさを否定することは誰にもできません。

さて、その注目のワークアウトは以下の内容でした。

15 minute AMRAP of:

  • 3 reps of wall walk
  • 12 reps of dumbbell snatch at 50/35 lb
  • 15 reps of 24/20 in box jump overs

事前に使用する器具が予告されていたこともあり、それほど驚くような種目は入っていませんでした。当たらないことで定評がある角谷予想も、珍しく今回は大きく外していません。

ただ、子細に見ていくと、このワークアウトには、クロスフィットがグラスマンのおっさんとカストロ君がタッグを組んでいた頃から方向を転換しようとしている姿勢が見えるように思えます。

  • ウォールウォークは昨年からオープンに使われ始めました。今後は壁を使った種目の主流になるのではないでしょうか。逆立ち腕立て伏せより技術的な難易度が低く、また頸椎の故障リスクも低くなります。注意するとすれば、下りるときに床で膝を強打しないことくらいです。それでいて、運動量には不足はなく、いくらでも回数を増やすこともできます。
  • 片手のスナッチも以前はよくケトルベルが使われていましたが、数年前からダンベルに代わりました。こちらの方が簡単ですし、手首にあざを作ることもありません。
  • ボックスジャンプでは、床でリバウンドするのではなく、片足ずつ下りる方法になりました。これもアキレス腱の深刻な負傷を防ぐという意味で、僕はもっとも評価したいと思います。疲れてくると、ボックスの角に脛をぶつけないように気をつける必要はありますけど。
全体的に、より安全に留意して、難易度が低い種目へと移行していっているようです。
誰でも参加できるというオープンのコンセプトからすると、これは正しい方向性のように思えます。

ただまあ、個人的には、せっかく練習して習得したテクニックを発揮する機会が減ったようにも思えます。

少なくともオープン22.1は、特にクロスフィットをやっていても、やっていなくても、技術的にあまり差がつきません。用意するものと言えば体力と根性くらいですので、張り合いという意味では今1つでした。

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