2017/11/17

クロスフィット子供クラス・その2 実践編

ほぼ1年前、私は子供(幼児から高校生まで)にクロスフィットを教える資格を取得したのですが、私が所属するボックスには子供クラスがなく、その資格は長い間宝の持ち腐れ状態が続いていました。

仕方がないので、ボックスを時間借りして自分の息子にモルモットになってもらったりhttp://cffansjp.blogspot.com/2016/12/2.html、知り合いの子供に自宅で教えたりしてきましたが、クロスフィット・キッズの名前は使えず、あくまで非公式でありました。

クロスフィットが盛んな南カリフォルニアであっても、子供クラスを持つボックスは意外に少なく、そのコーチを外部に公募しているところはますます少なくなります。まだまだクロスフィットは大人が主な対象で、子供のスポーツとしては成り立っているとは言えない状況です。

理由としては、やはり値段がネックになっているのではないか、というのが私の推測です。1か月約200ドル前後が当地におけるクロスフィットの相場ですが、子供クラスにはその値段はつけられません。それよりはるかに安い値段であらゆるスポーツを習うことが出来ますので。例えば、私の息子はリトルリーグで野球をやっていましたが、1シーズン(4か月)の値段が同じぐらいでした。空手教室の月謝は50ドルでした。他のスポーツの何倍ものお金を払ってでも子供にクロスフィットをやらせてみようという親は少ないのではないでしょうか。

それではクロスフィットが子供クラスの値段を下げたらどうなるか? よほどの大人数をかき集めない限り、ボックスとしてはペイしません。子供クラスと言えども、クロスフィットのワークアウトをするには大人クラスと同等の設備とスペースが必要になるうえ、コーチにも大人クラスと同じ(あるいは高い)報酬を支払わなくてはいけないのですから。さらに安全を考慮すると、子供クラスは大人クラスよりコーチ一人が受け持てる人数は少なくなります。年齢が低くなればなるほどそうです。だからでしょうか、子供クラスを持っているボックスでも、オーナー自身が子供クラスを受け持っているケースが多いようです。

そのようなわけで、せっかく取得したクロスフィット・キッズの資格を今まで活用する機会がなかなか巡ってこなかったのですが、この度とても幸運なことに下のボックスで子供クラスのコーチとして職を得ることが出来ました。

かなり大きなボックスで、会員数は300人以上、子供クラスだけでも70人以上もいます。子供クラスは年齢グループ別(4-5, 5-12, 10-12, 13-18)の4つに分かれています。当然ではありますが、ワークアウトの内容も教え方も年齢グループによって変えていかなくてはいけません。大人にクロスフィットを教えるのとは異なるスキルが要求されることでしょう。

上に書いたような経済的側面はさておき、それでも私は子供にクロスフィットはきっと役に立つと信じています。ボックスが儲かろうが損しようが、そんなことはブルシット!と言い切れるのが時間給雇われコーチであることの良い側面です。しかるべき時給さえ貰えたらよいのです。まだまだ指導を始めたばかりではありますが、これからはこのブログでもおいおい子供のクロスフィットの様子をお知らせしていきます。もはや「大人の部活」だけではありません!

2017/09/11

書籍バージョン期間限定30%オフ

クロスフィット関連の日本語書籍部門でベストセラーを続ける(これしかない)名著が9月11日から9月30日までの期間限定で30%引きになります。 まだ読んでない方は是非この機会にご購入を。

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2017/08/04

2017 CrossFit Games ワークアウト挑戦(挑発)記

今年のクロスフィット・ゲームズは全てのワークアウトが事前に発表済みなんですね。サプライズはなし。ちとワクワク感に欠ける気もしますが、選手達より先にワークアウトをやってみて、実際に体験しておくことも出来ますね。そんなわけで色々やってみました。

挑戦とは言っても、一般部のスーパーマン達がやるようなワークアウトは無理なので、もっぱらマスター・ティーン部門のワークアウトです。しかも道具がなかったり、挙げれない重さだったりしたときは、自由に部門を変えています。あるときは50歳のおっさん(実際の俺です)で、あるときは女性、またあるときはティーンエージャーになって、少なくともその部門においては極力同じ内容、重量のワークアウトをやっています。

挑戦したワークアウトと結果は以下の通り。The Fittest On Earthなんて言うんだったら、もし俺より遅かったら承知しねえぞ、とわけもなく挑発しておきます。



Event
Division
My Score
Rank
Run Swim Run
Masters Men 50-54
39min
13/20

1 RM Snatch
Masters Men 45-49
145 lb
20/20
Bar Fight
Masters Women 50-54
10:14
20/20

Assault Lunge
Masters Women 45-49
CAP + 10
18/19
Double Under Snatch
Masters Women 50-54
6:10
19/20

2RM Front Squat
Masters Men 50-54
215 lb
20/20

Quatrain
Teenage Girls 14-15
CAP + 84
19/20







2017/05/26

2017年度地域ブロック大会(Regionals)体験記 3日目

EVENT 5

21-15-9 reps for time of:
Muscle-ups
Single-arm overhead squats
Men use an 80-lb. dumbbell
Women use a 55-lb. dumbbell

Time cap: 11 minutes

角谷スケール版:ここでもダンベルは50-lb。女性用のそれより2キロ軽いものです。

マッスルアップ21回!がまあ大変でした。今まで最高で連続6回までしか出来たことがありません。それで潰れてしまっては何にもなりませんので、2,3回ごとに休んで、何とか21回を終わらしたときはもう残り時間が殆ど残っていませんでした。ダンベル・スクワット21回と次のマッスルアップを数回やって時点で時間切れでした。


EVENT 6

For time:
30 / 25 cal. bike
20 burpee box jump-overs
10 sandbag cleans
Men use a 30-in. box and a 150-lb. bag
Women use a 24-in. box and a 100-lb. bag

Time cap: 6 minutes

角谷スケール版:女性用100-lbの砂袋がボックスにありましたのでそれを使いました。バーピー・ボックス・ジャンプ・オーバーも女性用の高さでやりました。

これは何とか時間内に終わらすことが出来ました。女性部門の最下位に近いタイムでしょうけど。



2017年度地域ブロック大会(Regionals)体験記 2日目

EVENT 3

For time:
100-ft. dumbbell overhead walking lunge
100 double-unders
50 wall-ball shots
15-ft. rope climb, 10 ascents
50 wall-ball shots
100 double-unders
100-ft. dumbbell overhead walking lunge
Men use an 80-lb. dumbbell and 30-lb. ball.
Women use a 55-lb. dumbbell and 20-lb. ball.

Time cap: 16 minutes

角谷スケール版:ここでもダンベルは50-lb。女性用のそれより2キロ軽いものです。そして真ん中にある縄登りはボックスにありませんので、仕方なくバーマッスルアップを25回やることにしました。

ところが、その女性用より2キロ軽いダンベルでも、これを片手で頭上に持ち上げたままのランジはきつかった。何回もダンベルを床に下して休まなくてはいけなく、あえなく半分を過ぎたぐらいで時間切れでした。


EVENT 4

For time:
60-ft. handstand walk
10 toes-to-bars
10 double kettlebell deadlifts
60-ft. handstand walk
12 toes-to-bars
12 double kettlebell deadlifts
60-ft. handstand walk
14 toes-to-bars
14 double kettlebell deadlifts
60-ft. handstand walk
16 toes-to-bars
16 double kettlebell deadlifts
Men use two 150-lb. kettlebells
Women use two 106-lb. kettlebells
Time cap: 11 minutes

角谷スケール版:ボックスにあるケトルベルで一番重いのは70-lb。どこでもそんなものだと思います。女性用の重量の70%未満ですが、やはり無いものは仕方ありません。
なんとか1ラウンド目は順調に行きました。70-lb x2 でも重いことは重いですが、これならなんとかなります。慣れない動きですので、ケトルベルを自分の足に落としそうで、少し恐かったぐらいです。だけど、2回目の逆立ち歩きで大失速。いつもなら5メートルぐらいは連続して歩けるのですが、考えたら疲れた状態ではやったことがなかった。殆ど2,3歩ごとに立ち止まってしまい、結果として2ラウンド目で時間切れになりました。


2017年度地域ブロック大会(Regionals)体験記 1日目

EVENT 1

For time, wearing a weight vest:
1,200-m run
Then, 12 rounds of:
  4 strict handstand push-ups
  8 chest-to-bar pull-ups
  12 squats
Men wear a 20-lb. vest
Women wear a 14-lb. vest

Time cap: 25 minutes

角谷スケール版:このワークアウトだけは男性用の重量ベストを着てやりました。だけど1200m走は陸上トラックでやり、残りのワークアウトは別の日にボックスで行いました。
1200m走にかかった時間は7分程度、残りの18分で12ラウンドに挑みましたが、8ラウンド目に入ったところで時間切れ。逆立ち腕立て伏せではベストがずり落ちてきてやりにくいのですが、あまりきつく締めると今度は呼吸が苦しくなります。Regionalsの選手達は皆どの種目も軽々と終わらせていますが、僕は逆立ち腕立て伏せも懸垂も何回かに分けないと無理でした。

EVENT 2

21-15-9 reps for time of:
Dumbbell snatches
Ring dips
Men use an 80-lb. dumbbell
Women use a 55-lb. dumbbell
Time cap: 6 minutes

角谷スケール版:ボックスに置いてあるダンベルで一番重いものでも50-lb。女性用のものより約2キロ軽くなりますが、無いものは仕方ないので、それでやりました。
重いことは重いのですが、この重さなら何とか制限時間内に完了することは出来ました。とは言え、2キロのハンディキャップがあっても、女性部門の最下位に近いタイムです。








2017年度地域ブロック大会(Regionals)体験記

クロスフィット・ゲームズのファイナリストを決める地域ブロック大会、Regionalsが現在(2017年5月)世界各地で進行中です。このブログでも何回か触れてきましたが、このRegionalsに出場するのはとてつもなく狭き門です。大まかに言いますと、オープン予選出場者のうちトップ1%以下のアスリート達です。

世界を17の地域に分け、それぞれの地域の人数に応じて、オープン予選の各地域上位1030人の男女がRegionalsに進めます。地域予選は17の地域をさらに8つに集約し、それぞれの会場で3日間に渡って行われます。競技種目は世界共通です。

クロスフィットが盛んなアメリカでは地域は細かく分かれ、なかでもカリフォルニアは北、南に分けられますが、日本は中国や韓国などと一括りでアジア地域に組み込まれ、代表枠も10人しかありません。その上、地域予選はアジアとオーストラリアを併せて行われ、今までのところオーストラリア人に上位を独占されてきています。

つまりは日本で一番であってもRegionalsに進めるとは限りません(今年は女子が一人だけ)。そしてRegionalsでトップ5に入り、クロスフィット・ゲームズ本選に進んだことがある日本人は過去に一人もいません。

そんなRegionalsですが、今年は競技種目の内容がかなり変わりました。最も大きな変化はバーベルを使ったワークアウトが一つもないことです。代わりにダンベルやケトルベル、さらには砂袋が使われるわけなのですが、その重量がとてつもなく重いのです。例えば、ワークアウト2のダンベル・スナッチ(21-5-9回)は男性36キロ、女性25キロです。36キロのダンベルなんて普通の人間には片手で頭上に持ち上げることさえ出来ません。女性用の25キロにしても、オープン予選における同じダンベル・スナッチの男性用重量より2キロ重いのです。他にも68kg/48kg のケトルベル2つでデッドリフトとか、同じような重さの砂袋を持ち上げて肩越しに投げるとか、とにかく尋常ではない重量です。

前述したようにRegionalsに出る人達はスーパーマン・スーパーウーマンですので、そんな重量でも軽々とやってみせています。クロスフィット競技を一般人に紹介する際に最も大きな問題は、その凄さが実感しづらいことでしょう。クロスフィッターなら、すげええ 36キロダンベルで片手スナッチを21回あのスピードでやってるよおおお って驚愕するのですが、やったことがない人にはそれが何を意味するのか、すごいのか、すごくないのか、よくわかりません。だからでしょうか、どのクロスフィットの大会でも観客の殆どはクロスフィット経験者で占められ、マニアックな人たちがマニアックに盛り上がるだけってことが多いです。

さらに言えば、たとえマニアックなクロスフィッターであっても、クロスフィットの競技は、特に応援する選手がいない場合は、実はあまり見ていて楽しいものではありません。少なくとも僕はそうです。Regionalsを実際に会場で観たことも何回かありますし、ネット中継もよく見るのですが、大抵は数分で飽きてしまいます。

クロスフィットは見るスポーツではなくやるスポーツ。僕はそう思います。そこで、今年のRegionalsは観にいくことはせず、代わりにボックスの空き時間を使って実際に3日間かけてワークアウトを試してみることにしました。とは言っても、1回も挙げられないような重さでやっても仕方ありませんので、女性用の重量で試しました。結論?彼ら彼女らはバケモノです!


1日目
2日目
3日目


2017/05/07

有酸素運動能力 セミナー

クロスフィットの専門分野セミナーでAerobic Capacityというものに参加してきました。
有酸素運動能力を高めるためのプログラミングを学ぶもので、前回の重量挙げとは真逆の分野です。
講師はハワイ・アイアンマンレース2位の実績をもつChris Hinshaw氏。Rich Froning, Jason Khalipa, Katrin Daviosdottir, Camille Leblanc-Bazinet, Mat Fraser, Julie Foucherなどなど数多くのトップ選手を指導したクロスフィット界では有名な方です。

氏のウェブサイト: http://aerobiccapacity.com/



セミナーは主に400m走と1600m走のタイムや心拍数からアスリートの特徴(速筋タイプ、遅筋タイプ)や弱点を把握し、有酸素運動能力を改善するトレーニング・メニューを導き出す、という話が展開していきました。他のセミナーと同様、座学と実技が交互にあり、あっという間に1日が終わりました。

かなり専門的な内容でしたが、元々興味のある分野でもありますし、わかりやすい説明でしたので、何とかついていくことが出来ました。
一流選手を指導した時のエピソードなど、少し脱線気味にそれた話も大変興味深いものでした。Jason Khalipaって面白い人だったんですね。初めて1600m走のタイムトライアルを行う前に作戦を尋ねたら、「最初から全力で飛ばして、後は最後まで持つように祈る」って答えたそうです。
Jason Khalipaからは「他の誰をコーチしてもいいけど、Rich Froningにだけは近寄らないでくれ」って頼まれていたのだそうです。だからJason Khalipaが引退するまではRich Froningに会うのを避けていたとか。



そもそもJason KhalipaにしてもRich Froningにしても、走るのは苦手なタイプで、彼らの400m走と1600m走のタイムは、とてもプロのアスリートとは思えないほど遅いです。具体的には平均的な市民ランナーの俺より遅い。高校陸上部の補欠選手である息子と一緒に走ったら、全く相手にならないぐらいです(400mで10秒ぐらい、1600mで30秒以上の差が出ます)。ただ遅いと一口に言っても、その原因は選手それぞれによって様々で、改善法も異なってきます。各選手の個性に合わせたプログラミングの話はとても面白かったです。1日のセミナーでしたが、後もう一日欲しいとまで思いました。



2017/04/27

妄想Online Qualifier - もし僕が15歳の少年であったなら、あるいは50歳の女性であったなら

オープン予選が終わって約1か月後、ティーンとマスターの各年代部門の代表を決定する第2次選考、Online Qualifierが先週行われました。オープン予選における各部門のトップ200人のみが参加を許され、さらにここでのトップ20人がクロスフィット・ゲームズ本選に出場することがかないます。

Online Qualifierはオープンと同様にオンライン選考です。木曜夜にWODが発表され、翌月曜夜までにスコアを提出しなくてはいけません。オープンと違うのは、4つのWODを4日間で行わなくてはいけないこと。金、土、日、月、と毎日1つづつWODをこなしてもいいのですが、そしてそれでも充分に大変なのですが、中にはボックスや個人の事情で1日に複数のWODをしなくてはいけない人も多いかと思います。期間中にWOD1~4までを行う順番は競技者が自由に選ぶことが出来ます。

WODの内容もなかなかきついものです。どれか1つを選んでも筋肉痛になりそうでしょうけど、それを4日間で全部やるのです。
2017年度:https://games.crossfit.com/workouts/qualifier/2017

このOnline Qualifier、僕は本当にやりたかったのです。しかしながら、僕の2017年度オープンでの50~54歳部門における順位は約800位。参加資格の200位にははるかに及びませんでした。そこで、誰に頼まれたわけでもないですし、誰が見てくれるわけでもないですが、2017年度のWOD1~4を実際にやってみよう、自分をトップ選手達と比べてみよう、そう思いましてやってみました。昨年までもそう考えてはいたのですが、なかなかボックスを自由に使うことが出来ずに断念していました。今年は幸いなことにコーチという立場。空き時間ならボックスを独り占めすることが出来ます。



WOD2を行う直前の様子です。重さの違うバーベル3本、それぞれのすぐ後ろに鉄棒、全て僕のためにあります。

ところが、僕にはもう1つだけ個人的な問題が残っていました。さすがにトップ選手達を対象にしているだけあって、WODの設定重量が僕にとっては重すぎるのです。マスターといっても35歳から54歳までは同じ重量。例えばWOD2は1ラウンド目がいきなり61キロのクリーンを15回から始まります。クリーンの他にT2B25回と2重跳び50回を合わせて、4分以内に終わらせないと次のラウンドに進めません。61キロと言うと僕の体重より重いです。やってやれないこともないのですが、2ラウンド目は84キロ、3ラウンド目は100キロとクリーンの重量が上がっていきます。なんとか1ラウンド目を突破したとしても、2ラウンド目のクリーンは1回も挙がらないだろうことは、やる前から火を見るより明らかです。

それが現実だから仕方がないじゃないか、お前の実力なんてそんなもんだ、と言われるとそれまでなのですが、それじゃあまりにもつまらないじゃないか。どうせ公式なスコアではないんだし、自分で勝手にやるだけなんだから、もっと自由になってもいいじゃないか。行儀よく真面目なんてクソくらえ。

そう考えまして、同じOnline Qualifierでもマスター部門ではなくティーン部門、それも14-15歳部門用のワークアウトをやることにしました。それだとワークアウトの内容や回数は大人と同じでありつつ、僕でも充分に扱える重量になります。マスターの55歳以上にしてもよかったのですが、年寄りに気を使っているのか、55歳以上の部門は重量だけではなく、ワークアウトそのものも変わってしまうので面白くありません。例えばマッスルアップのところが鉄棒懸垂になってしまったりします。

だから僕は50歳のおっさんではなく、15歳の少年なんだと勝手に決めて、14-15歳のトップ200クロスフィッターと競ってみようと思ったのです。もともと僕の若々しくて端正な容姿は55歳より15歳のそれにより近いわけですし。(ここで笑った人や文句がある人は前に出なさい)

4日間に渡り、1日1個、WOD2,3,4,1の順番で行いまして、そこでのスコアをゲームズ・ウェブサイトのリーダーボードに当てはめてみた結果が下の通りです。



つまり、僕が年齢を詐称し、15歳だと言い張ってクロスフィット・ゲームズに挑戦したら、14-15歳部門で82位に入れるということです。本選出場のトップ20には及びませんが、なんか本気で根性出したら何とかなるぐらいの差であるような気もします。どなたか腕の良いパスポート偽造職人を知っていたらご一報ください。

同じように、僕の年齢が同じでも女性だったらどうなっていただろうとも考えました。もともと僕の美しくて繊細な容姿は男性より女性のそれにより近いわけですし。(ここでへそで湯を沸かした人も前に出なさい)



この場合のランクは既に現時点で世界20位。クロスフィット・ゲームズ本選にぎりぎり出場できます。本気で性転換を考えたくもなりますが、それより同年代の女性で僕より上を行くのが20人もいるのかと思うと泣けてきます。

最後になりましたが(ここまで読んでくれた人がどれだけいるかわかりませんが)、正式にOnline Qualifierの参加資格を見事獲得し、その様子をブログやフェイスブックでレポートしてくれたMichiko Brunoさんに尊敬と感謝の意を表します。
彼女のブログ:http://crossfitmitchy.blogspot.com/

彼女のレポートを読み、勝手ながら連帯感を感じて、僕のモチベーションは上がりました。それがなければ、ワークアウトをやってみることも、このブログを書くこともなかったかもしれません。怠惰な僕の背中を押してくれてありがとう。軽井沢にて(嘘です)。






2017/03/12

重量挙げセミナー

重量挙げに特化したクロスフィット本部主催のセミナーに参加してきました。
週末、土曜と日曜の2日間、朝から晩まで重量挙げだけを行うセミナーです。
初日はスナッチ、それもPVCパイプだけを使って、ひたすらフォームの練習。
2日目の午前中にやっとバーベルを使ってスナッチ、午後はクリーン&ジャーク、という内容でした。

インストラクターはアメリカで最も有名な重量挙げのコーチと呼ばれるMike Bergener氏でした。The Godfather of American Weightlifting なんだそうです。Youtubeで氏の名前を検索すると、重量挙げの指南ビデオが山ほどヒットします。

氏が連れてきた4人のアシスタントもみな重量挙げの選手でクロスフィッターではありませんでした。いわばクロスフィットのボックスを会場にして、重量挙げの専門家を招聘した形ですので、今まで参加してきたクロスフィットの各種セミナーとは雰囲気がだいぶ異なりました。参加者の中にも重量挙げの現役選手も混じっていました。それだけMike Bergener氏が有名なのだと思います。



どうでもいいことですが、前列右から3番目の赤いTシャツが私、後列中央で左右の女性と肩を組んでいる帽子をかぶったおじいさんがMike Bergener氏です。

前述しましたように、2日間のセミナーと言っても、その大部分はスナッチの練習に明け暮れました。Mike Bergener氏によると、スナッチに比べたらクリーン&ジャークははるかに簡単で、そんなに教えることはないのだそうです。

私はこれまで重量挙げを真剣に練習したことはありませんでした。その日のWODに重量挙げが入っていたら、仕方なくやる程度でした。当然上達するわけもなく、5年前のオープン予選で挙げられなかった135パウンド(61キロ)のスナッチがそのまま超えれない壁となっていました。
http://cffansjp.blogspot.com/2012/03/crossfit-games-2.html

こうした重量を扱う種目はいくら頑張ったってどうせデカい奴らには到底かなわないんだからって、真剣に取り組む気持ちがありませんでした。
ところが、コーチとして人に指導する立場になると、そうも言っていられなくなりました。見よう見まねでテキトーにやってきた、力任せにやっているくせに大した力もない、そんな重量挙げを指導しておカネを取るわけにはいきません。

そこで重い腰を上げ、苦手の重量挙げに取り組むことにしたわけです。
当然のことですが、2日間のセミナーは専門的な内容に終始して、とても私がここで説明できるようなものではないのですが、私がなんとか覚えてボックスに持ち帰ることが出来たのが、下のPVCパイプを使ったウォーミングアップ法です。見ての通り、ウォーミングアップであると同時にスナッチのフォーム習得を兼ねています。



Mike Bergener氏が言うには、この数分間のルーチンを2か月間毎日やれば、それだけでスナッチの自己記録を更新できるってことでした。
私は他人からものを教わることがあまり好きではなく、大抵のことは自己流で済ませてしまうのですが、一旦その人を信用するとその人の言うことをとりあえず全てそのまま試してみます。
今回も、セミナーの翌日から早速このBergener Warm-Upを毎日行うことにしました。とは言え、本当に数分で終わるルーチンで、時間も負荷も全然大したことはありません。

言われたように2か月間コツコツと取り組んでみるつもりでしたが、思いもかけず早い時期にその効果を試す機会がやってきました。なんとセミナーの翌週、オープン予選17.3でスナッチ、それも鬼門の135パウンド(61キロ)が出てきたのです。
https://games.crossfit.com/workouts/open/2017/17.3?division=1&workout_type=rx


トップアスリートにとっては135パウンドは単なる通過点ですが、私にとっては未だに挙げることが出来ない重量です。私の体重は大体130~135パウンド(59~61キロ)ですので、ちょうど自分の体重と同じぐらいです。ちなみにそれまでのスナッチの自己記録は125パウンド(56.7キロ)でした。

結果は135パウンド(61キロ)のスナッチに初めて成功。それも6回挙げることが出来ました。たった1週間しかやっていないのですが、やはりこのBergener Warm-Upの成果でしょうか。重量挙げに取り組む人にはお薦めします。



2017/02/21

またボックス移籍 - 今度は夢のサーフシティー

ボックスを移ることになりました。
今度は会費を払うメンバーとしてではなく、コーチとしておカネを貰う立場になります。
昨年の夏にクロスフィットL1トレーナーの資格を得てから、主に個人レッスンや会社のお昼休みフィットネス・プログラムなどで不定期にトレーナーをしてきましたが、初めて公式のアフィリエイト・ボックスでクロスフィットを教えることになりました。

このブログも「1愛好家」なんて立場に甘えて好き勝手書いているわけにはいかないのかもしれませんが、まあトランプがあれほど暴言をツイートし続けても大統領になれるのだから、僕ごときが何を書いたって大した問題じゃないでしょう。

今まで4年間在籍したボックスはイケイケで大好きでしたし、そこでコーチになる話もありました。ただ、ここ1年ほどオーナーの志向する方向がクロスフィットからどんどん離れてきていました。まだアフィリエイトではあるのですが、ジムの名称からも「クロスフィット」を外し、クラスの内容もオーナーがクロスフィット以外の場所で学んできた呼吸法や体操がかなりの部分を占めるようになってきていました。

それも悪くはないのですが、やはり僕がやりたいのはクロスフィット。そのまま、そのボックスでコーチになることに迷いを感じていたところ、幸いなことにコーチを探していた別のボックスの方から僕を見つけてくれました。

こちらはばりばりクロスフィットの名前を使っています。
新しいボックスのウェブサイトはこちら↓
http://optimumcrossfit.com/

Huntington Beachという市にあります。
ものすごい偶然なのですが、私が通っていた高校と当時住んでいた実家のちょうど中間地点、どちらからも500メートルぐらいしか離れていません。通学に使っていた道路に面しています。
最初に住所を聞いた時には耳を疑いました。

私は50歳を目前にして、しがないサラリーマンから駆け出しのトレーナーへと華麗な転身を遂げたわけなのですが、それだけでは終わらず、なんと高校卒業から30年以上たって同じ場所に帰ってきました。人生ゲームでふりだしに戻った気分です。
当時の友達も知り合いも誰もいませんが、街のあちこちに懐かしい場所があります。

Huntington Beachはサーフィンのメッカとして知られ、通称Surf Cityと呼ばれています。
ボックスからビーチへは15分ぐらい。
ワークアウトをしてからそのままビーチへ直行出来ますし、その逆も勿論です。

今度のボックスは僕が今まで見てきたクロスフィットのボックスとは多少イメージが異なります。商業区域内にあり、同じ敷地内には理容店、自然食スーパー、ハンバーガー屋などが並んでいます。オーナーが大変なキレイ好きで、フロアーも道具も常にピカピカです。WODの重量設定もいくぶんマイルドです。

それでもクロスフィットはクロスフィット。お馴染みのベンチマーク・ワークアウトも頻繁にやりますし、勿論オープン予選にも参加します。何より、コーチは空き時間に好きなだけ設備をフルに独占してワークアウトすることが出来ます。これはまさにプライスレス。

どれだけ続くかわかりませんが、とりあえずはこの新天地で目一杯クロスフィットを楽しもうと思っています。


2017/01/25

クロスフィッターにとって理想的なBMI とは?

大変に興味深い分析がhttps://blog.beyondthewhiteboard.com/ というウェブサイトに掲載されていました。

題して「運動能力上の理想的なBMIはあるか?」

BMI, Body Mass Indexは体重と身長から計算される指数で、肥満度や健康度の測定に広く使われています。計算式は体重/身長の2乗です。http://bmi.nobody.jp/ で簡単に算出することが出来ます。

BMIはあてにならないとよく言われます。同じ身長、体重でも体脂肪率が考慮されていないので、特に筋肉質のアスリートは大抵BMIが高くなる傾向があるからです。例えば私の160センチ、60キロですとBMI=23.4です。かろうじて、普通体重(18.5-25)範囲内ですが、軽度の肥満(25-30)に近い数値になります。私の体型はご覧の通りです。肥満ですか?



このウェブサイトの分析によりますと、男性ならBMI26-28, 女性ならBMI22-26のグループが高い運動能力を示している、ということです。つまりクロスフィットでもっと良い成績が欲しかったら、BMI判定で軽度の肥満とされるぐらいの体重が望ましいということです。それより上になると、やはり太りすぎってことみたいですけど。

さらに興味深い分析を一つ。最近刊行されたかの名著「大人の部活」で超一流クロスフィッター(2012年度オープントップ10)の身長と体重の平均値を下の通りとしています(122ページ)。

Ø  男性は身長175センチ、体重82キロ。年齢は26.7歳。
Ø  女性は身長162センチ、体重61キロ。年齢は25歳。

これをBMIに置き換えますと、男性の超一流クロスフィッターはBMI=26.8、女性はBMI=23.2になります。まさにドンピシャ。


私は一般社会だと既に筋肉バカと呼ばれる体格なのですが、一流クロスフィッターになるためにはあと712キロほど体重を増やさないといけないみたいです。まいったな。

2017/01/18

クロスフィットについての本を出版しました。

日本初!クロスフィット愛好家の本を出版しました。明日から全国の書店で平積みになります!ってことは決してありえず、アマゾンからしか買えません。 日本のクロスフィッターの方々、是非ご購入を。

https://www.amazon.co.jp/dp/486543867X/ref=cm_sw_r_fa_dp_t2_kOfGybBRQC4KW



このブログの内容とかな~り重なりますが、あらたに構成し直したり、追加した部分もあります。なにより、紙の本で一気読みが出来ます!

キンドル版はこちらです。
http://amzn.asia/h4lBgMQ