2013/08/14

RX or Scaled

クロスフィッターならタイトルを見て、このタイトルの意味するところを瞬時に理解して頂けると思います。あるいは、「わかった、わかった。その話はもう聞き飽きたよ」と読むのを止めてしまうかもしれません。
それぐらい、このRX or Scaled と言うのはクロスフィッターにとって永遠の話題と呼んでも過言ではないのです。

RX とは規定の動作や重さや回数のことです。(以前に詳しく書いた記事
Scaled はその人それぞれの体格や体力、あるいは習熟度によって、別の動作にしたり、重量を軽くしたり、回数を減らしたりすることです。

今日、私がボックスでやったワークアウトが格好の例なのですが、
本日のお題はベンチマークの"Elizabeth" でした。

クリーンとリングディップを交互に21-15-9、そのタイムを競うものです。
クリーンの重量は男性61kg、女性43kgで、これがRXです。

さて、私の場合、61kgと言うのは挙がらない重さではありませんが、21回続けてやれと言われるとかなり困難です。そこでコーチの勧めに従い、女性用の43kgでやることにしました。つまりScalingです。
リングディップは私は問題ありません。出来ない人(けっこういます)は補助バンドをつけたり、代わりに腕立て伏せをしたりします。

こうして、皆それぞれが各自の設定をして、よ~いどんで始めてタイムを競います。

私はこの重さなら最後までイーブンペースで続けることが出来ました。
結果、その日のボックスで一番のタイムでした。

ですが、果たして、それでよかったのか?
RXに挑戦した人がフラフラになって、それでも最後まで頑張って、終わった後に床に倒れこんでゼイゼイ言っているのを見て、そう強く感じました。

一方の私は、疲れたと言えば疲れましたが、なんとか自分の足で歩く余裕があります。
それじゃあ、今日のワークアウトでより大きな効果を得られたのはどちらなんだろう?

重すぎて挙がらないのなら仕方ありませんが、フォームが崩れるとか続けて出来ないとかの理由で、安易にScalingするのは、何処かで自分を甘やかしているのではないかという気持ちがどうしても拭えませんでした。

そんなわけで、クラスが終わった後、もう一回ひとりで、今度はRXでやってみました。
タイムは倍近くかかりましたが、気分は爽快、体はボロボロ。周りは呆れて見ていました。

競技選手ではない私にとって、トレーニングの目的は自己満足なので、これで良いのです。
そう開き直ることにします。
もちろん、目的は人それぞれですし、ケガをする可能性もありますし、フィットネス効果が上がるかどうかもわかりませんので、やみくもにRXでやるべきだとは言いません。