2025/01/07

クロスフィット・ゲームズのマスター部門で優勝4回のレジェンドが癌で死去

 








ウィル・パウウェル(Will Powell)さんが亡くなったことを、いくつかのクロスフィット関連のウェブサイトが報じています。

パウウェルさんはクロスフィット・ゲームズの50-54歳部門で1回、55-59歳部門で2回、そして60-64歳部門で1回、計4回の優勝歴を持つ、マスター部門のレジェンドでした。

パウウェルさん が真に偉大であったのは、癌と戦いながらその輝かしい戦績を挙げていたことです。

2014-2016年と3連覇を果たした後、2017年にパウウェルさんは癌と診断されました。肺から腫瘍を摘出する手術を受けながらも競技を続け、同年には12位、翌2018年には3位に入賞。2021年には4度目の優勝を果たしましたが、癌が再発し、腫瘍を再摘出する手術を受けました。

そしてさらに2023年には3度目となる手術を余儀なくされましたが、それでもパウウェルさんはクロスフィット・ゲームズに挑み続けました。翌2024年のオープンに参加し、60-64歳部門のランキング1266位で、準決勝ラウンドには進めませんでした。

ウィル・パウウェルさんのプロフィール:https://games.crossfit.com/athlete/59899

今年からは65歳以上部門に参加資格があったはずで、きっとパウウェルさんは命があったなら、5度目の表彰台を目指していたでしょう。まさにWill (意志)の名に相応しいアスリートでした。


パウウェルさんは2017年に少し変わった形でニュースになりました。その年のクロスフィット・ゲームズも、昨年死亡事故が発生した湖での水泳が最初の種目に含まれていました。水泳があまり得意でなかったパウウェルさんは溺れてしまい、競技中だった別のマスター部門アスリート、ロバート・カスリン(Robert Caslin)さんによって救助されたのです。

https://games.crossfit.com/article/masters-60-athlete-saves-drowning-competitor


苦手な水泳に挑戦したパウウェルさんも、自分の競技を諦めてでも救助を優先させたカスリンさんも、マスター部門には尊敬するしかないアスリートたちがいます。もっと注目されてもいいですよね。






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