2012/09/18

クロスフィットのそれってムチャだろ #1: RX(処方箋)

クロスフィットのジムでは、毎日の練習メニューがホワイト・ボードに貼り出されます。
WOD- WorkOut of the Day- と呼ばれるこのメニューには、何をやるのか、何回やるのか、に加えて男性は何キロ、女性は何キロって重量を指定されます。
その回数や重量をRX(処方箋)って呼びます。
例えば、デッドリフト10回、男性は100キロ、女性は70キロ、って感じです。

しかし、こんな変な話はありません。

あなたの体重がもし50キロなら、100キロって自分の体重の2倍です。
それを10回床から持ち上げる、ってのはかなり大変です。
普段、運動していない人なら1回も持ち上がらないでしょうし、ヘタをすると腰を痛めます。

でもあなたの体重が100キロあったら、100キロは自分の体重と同じ重さ。
10回持ち上げるのはそれほど大変でもありませんし、
特に鍛えていない普通の人でも1回ぐらいなら持ち上げれるでしょう。

上の例は極端ですけど、メンバーそれぞれの体格や体力は様々です。
トレーニングする目的も人によって異なります。
ダイエットしたいのか、ストレス解消したいのか、競技パフォーマンスを高めたいのか。

それなのに、ジムにいるメンバー全員に同じメニューを指定することの、一体どこが処方箋なのでしょうか?
その人に応じた摂取頻度や1回ごとの量をドクターが決めるからこそ処方箋です。
クスリに例えるなら、市販の売薬の方ががよっぽど近いと思います。
子供1錠、大人2錠、なんてよく書いてありますよね。

本来なら、パーソナルトレーナーが、メンバー1人1人について、体格や習熟度、その日の体調なども全て考慮してトレーニング内容を決定すべきなんでしょうが、勿論そんな贅沢が一般向けのジムで出来るわけもありません。

だから最大公約数の効果を求めざるを得ないし、そこから導き出されたメニューがWODだと理解しています。だけどやっぱりRX(処方箋)って呼び方はおかしいよ。

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