2013/03/21

WOD13.3 がキライな4つの理由





WOD13.3 が発表されました。 なんと昨年の12.4と全く同じです。

12分間で何レップ出来るか

150 Wall balls: 約9キロのメディシンボールを壁にある約3メートル以上の線まで投げて、それを150回。
90 Double-unders: 縄跳び2重跳び90回
30 Muscle-ups: マッスルアップ30回


発表されると同時に、いつものように賛否両論がネット上をかけまわったわけですが、
私、管理人はこのWOD13.3はキライです。
以下に理由を述べます。

1. 昨年と同じ内容を繰り返すのはつまらなく、創造性に欠ける。

クロスフィットの魅力は同じ内容のトレーニングを繰り返さないこと、常に新しい刺激に満ちていることです。ベンチマークなどのWODで自己の成長を測ることはありますが、それを何も20ドルの参加費を払ってオープン予選でやる必要は全くありません。

2. Wall Ballはフィットネス能力を測るには不適当である。

最初のWall Ballは同じ重さのボールを同じ高さに投げるわけですから、当然体の大きい人に有利です。

例えば身長190センチ体重100キロのキヨハラ君は自分の体重の10分の1以下の重さのボールを自分の手から約50センチほど上に投げ上げるだけです。
それに対して、身長160センチ体重58キロのイケメン、カクタニ君は体重の約6分の1の重さのボールを約1メートルほど投げ上げなくてはいけません。

これを同じ回数繰り返して、どうしてキヨハラ君とカクタニ君のフィットネス度を比較できるのでしょう?

落下してくるボールを受け止めるときも、背の低いカクタニ君ははるかに加速度がついたボールの重力を毎回受け止めなくてはなりません。その負担はキヨハラ君よりはるかに重くなります。

バーピーの時は自分の腕を伸ばしたところから15センチ上って規定にしているのだから、なぜ同じようにターゲットの高さを調節しないのか。はなはだ不公平と言わざるをえません。

さらに、こんなことは言及したくありませんが、この種目は不正を行いやすいです。
なぜならメディシン・ボールは重さが違っても大きさや形状が同じに見えるからです。
要するに、14パウンドのボールを使っても、それを規定の20パウンドだよって言い張るのは簡単なのです。
ビデオを提出したところで、重さまではわかりません。
ターゲットの高さだって、10センチや20センチ低くしてもわからないでしょう。
ただでさえ前回のWOD13.2 で不正が発覚したばかりで、オープン予選の公平性に疑問を持つ人が多いなか、このような種目を選ぶことはとても不用意だと思います。


3.2重跳び、マッスルアップの実力を反映できない。

キヨハラ君はひざに故障を抱えていて2重跳びは一回も出来ません。
イケメンのカクタニ君は縄跳びを得意としていて、2重跳び90回なら一度も失敗せずに1分以内で終わらせることが出来ます。

それなのに、キヨハラ君のスコアはWall Ballが終わった時点で150、カクタニ君はWall Balを126回目でギブアップ。キヨハラ君の方がカクタニ君よりフィットネス度が高いということになります。そんなバカなことがありますか?

4.ワークアウトの順番を変えるだけで順位が逆転する。

もし2重跳びをWall Ballの先にやったらどうなるか?
キヨハラ君のスコアはゼロ、カクタニ君のスコアは2重跳び90+Wall Ball126で計216です。
同じワークアウトの組み合わせでありながら、どちらを先にするかどうかでスコアが逆転する。
これで正しくフィットネス度を測れるわけがありません。

注:上のキヨハラ君とカクタニ君はあくまでフィクションです。実在の人物とは特徴、体格とも関係ありません。


少しばかり筆がすべった感がありますが、私としてはクロスフィット・ゲームの発展を祈り、クロスフィットを愛する全てのアスリートに公平な機会が与えられるため、よりパブリックな視点から建設的な提言を試みました、というのは大嘘で、すべては個人的なウラミとヒガミです。


昨年度12.4 の体験記はこちら。










2013/03/20

過去のクロスフィット・ゲーム競技種目にみる傾向と対策

「予測不可能な未知的状況下に対応」するというクロスフィットの意義からは大きく外れますが、話半分のシャレとして面白い記事を紹介します。(といってもこのブログの殆どが話半分のシャレなんですが。)

名づけて、過去のクロスフィット・ゲーム競技種目にみる傾向と対策。

原文はこちらです


2011年と2012年のクロスフィット・ゲームの競技種目をデータ化し、様々な角度から解析したものです。
いくらクロスフィットが同じ内容のトレーニングをしないことをモットーとしていても、
設備や場所などの物理的な制限や判定の難易度から、おのずと競技に使える種目や時間は限られてきます。

特にオープン予選に限って、出現頻度が多い種目は以下の通り。




オープン予選で最も多く使われるトップ5は、スナッチ、バーピー、スラスター、懸垂、縄跳び2重跳び。

WOD13.1, 13.2 で既にスナッチとバービーはやりましたので、13.3以降に来る可能性が高いのは残りの3つということになります。

重量に関しても、オープンでは比較的軽め、地域別ではやや重くなり、決勝では重量よりむしろ自重の動きの比重が高くなる傾向があるそうです。
確かに、決勝では走ったり泳いだりソフトボールを投げたりとかしますから、一目瞭然と言えばその通りなんですが。

同ブログ最新記事によるWOD13.3 の予想(発表2日前)は以下の通り。

AMRAP 7 of 10 overhead squats (115/75), 10 chest-to-bar pull-ups


はたして的中するでしょうか?

2013/03/19

オープン予選の競技性、公平性について

現在進行中のクロスフィット・ゲーム2013オープン予選の意義を根底から危うくさせるニュースが飛び込んできました。


まずは経緯から。
  • CrossFit Grover Beachというボックスに所属するJosh Golden という選手がWOD13.2 で387という驚異的なスコアを提出した。その時点で全世界トップ。
  • この様子を撮影したビデオがYoutube に投稿され、それを見た人達からJosh Goldenの動きがルールに即していない、という意見が主にネット、ソーシャルメディアに殺到。
  • ゲーム本部の判断で、同選手のスコアは無効になり、本年度オープン予選からは失格。
  • 同時にボックス(CrossFit Grover Beach)も本年度オープン予選のスコアを認定する資格を失効。同ボックスの他の選手は次回以降は別のボックスで参加するか、自分でビデオを提出することを求められる。
公式発表はこちらです。

問題の動画を見ると、ボックスジャンプでは体を直立させていないし、プレスではバーベルをしっかり両肩まで下ろしていません。
確かに、このような動きはゲーム本部が発表した基準に合致していません。
それをスコアとして認めない、認めた審判にペナルティを科す、ゲーム本部の判断は正しいと思います。

ですが、それだけでいいのか? 今回のケースは氷山の一角であり、そもそもオープン予選のやり方に問題はないのか? そんな疑問が沸きます。

ご存知の通り、オープン予選のスコアを提出するには2つの方法があります。
1.ゲーム本部から認定されたボックスで競技を行い、そのスコアをボックスが認定する。
2.競技者本人が任意の場所で競技を行い、それを撮影したビデオを本部に提出する。

もちろん、1のボックスでやる人が圧倒的多数です。
動画の撮影もしなくてよいし、そもそも競技に必要な様々な設備を個人で用意するのは大変ですので。

今回の選手も所属するボックスで競技を行いましたが、ビデオを本部に提出したわけではありません。
たまたまか故意かはわかりませんが、本部ホームページではなく、Youtubeに投稿された動画が元で、今回の件が明るみになりました。

もしYoutubeに投稿されていなかったら、同選手のスコアはそのまま認定され、トップに立っていたはずです。
投稿されていたとしても、全世界10万人以上の参加者でトップになるようなスコアでなかったら、そのビデオも注目を集めなかったでしょう。私がこのブログにアップした動画を見て、判定をしようなんて思う人はいないように。

そうしますと、現在のオープン予選のやり方は競技としてみてどうなのか?
競技である以上、判定の公平性は何よりも優先されるべきですが、そのところはいわば性善説に基づいた極めてあやふやなものになっています。

多くの参加者はボックスに月謝を払っています。
ボックスにとってはお客様です。
お客様のスコアをボックス経営者が認定するわけですので、そこに何かしらの情実(同情、機嫌取り、など)が発生するのはむしろ自然のなりゆきとも言えます。

今回の本部の決定は一罰百戒を期待しての措置なのかもしれませんが、クロスフィット・ゲームをイベントではなく競技としてとらえるなら、もっと踏み込んだ抜本的な改革が必要でしょう。

私、管理人は以下のような制度変更を提言します。

  • 複数のボックスが一箇所に集まり、スコアの判定は選手と所属先が異なるボックスのジャッジが行う、 あるいは
  • 全ボックスに動画撮影を義務付け、本部が抜き打ち検査をする、各部門のトップ20スコアは本部がビデオで再審査をする
急激に拡大した、だけど歴史の浅い競技です。
今回明らかになった問題を個人のモラルの問題に留めず、より良い方向に進めていってほしいと思います。



2013/03/07

クロスフィットゲーム オープンWOD 13.1

クロスフィット・ゲームのオープン予選が始まりました。
第1週目のWODはこれ。


バーピーとスナッチの繰り返し。
今年はその混合と言えます。

私としては問題は2回目のスナッチ135パウンド(約61キロ)です。
なにしろ私のスナッチの自己最高記録は130パウンド。
昨年は一回も挙げれませんでした。
今年ははたして火事場の馬鹿力が出るのか。

結果はご覧の通りです。
全部で17分ですが、この動画は約3分にまとめたショートバージョンです。ご心配なく。



それでも、そんな動画なんて面倒くさくて見れるか、と言う方には、
今年も結局135パウンドのスナッチが出来ませんでしたとお伝えしておきます。

ただ、今年からルールが改訂され、Tie Breaker (タイブレーク)なるものが導入されました。
回数が同じなら、最後のスナッチをやった時点の時間で順位をつけるというものです。

つまり、私のスコアは40バービー+30スナッチ(1回目)+30バーピーの計100レップです。最後に成功したスナッチを終えた時点で5分50秒が経過していました。
回数が同じく100レップの人はたくさんいるでしょうが、その中ではこの経過時間で順位をつけるそうです。

私の場合、これなら少しは昨年より順位が上がるかもしれません。
それでも、せめてあと1回でもスナッチ挙げたかったな。






2013/02/04

クロスフィット・ゲーム 2013

クロスフィット・ゲーム2013のオープン参加登録が始まりました。
既に登録された方、燃えている方も多いかと思いますが、
最近になってこのブログを読み始めて、「クロスフィット・ゲーム? 何それ?」って方もいるかと思います。いないかもしれませんが、いるってことにして下さい。

そのような方に、以下の過去ポストを紹介します。

まずはクロスフィット・ゲームって何?って方には

CrossFit Games-クロスフィット最大の世界大会

私、管理人は昨年度のオープン予選に参加しました。
当時はクロスフィットを始めて数ヶ月。
クロスフィットの何たるかも、そのレベルの高さも知りませんでした。
別にアスリートというわけでもなく、単に子供の頃から体育の成績だけはよかったというだけで、
俺だったら上位に入れるぜ、って臆面もなく思い込んでいたことは恥ずかしい思い出です。

そんなオープン参加の体験記はこれです。
感動も興奮もしませんが、フツーの人がオープンに参加するとどうなるの?って意味ではイメージがわくと思います。



その他、クロスフィット・ゲームについての考察(ってほどのものではなく、個人的な意見)をいくつかポストしました。



さて、上のリンクを全部読んでくれたヒマな方はいるでしょうか?
それだけ時間があるのなら、是非とも今年のクロスフィットゲーム、オープン参加してみてください。
筋肉痛のほかは得るものはないかもしれません。
だけど失うものも何もありません(参加費の20ドルは除く)

2013/01/23

ボックス移籍


ボックス(クロスフィットではジムのことをそう呼びます)を移籍しました。

今までいたボックスのことは何回かここでも紹介してきましたが、本格的というか体育会系というか、とにかくイケイケの雰囲気で大好きでした。



 ただ1点、場所が少し家と職場から離れていたのが難点でした。
クロスフィットのクラスは時間が決まっていますので、通いやすさは重要なポイントです。
私は大して忙しいわけではありませんが、それでも仕事やら家庭の用事やらで、なかなか思うように通うことが出来ませんでした。

今度のボックスは職場から数キロぐらい。車で3分もかかりません。
朝、昼、晩とクラスがありますので、出勤前、昼休み、仕事帰り、どれでも好きな時間を選ぶことが出来ます。
昼休みにアップをかねて走っていき、クラスを受けて、クールダウンにまた走って職場に戻る、なんてことまで出来そうです。

ボックスのホームページはこれです。

前のボックスと設備はあまり変わりません。やはり倉庫街にあり、広いスペースに鉄棒やロープやバーベルなど最低限の器具が並んでいます。トイレはあるけどシャワーも更衣室もありません。全体的に少し前よりキレイかなって程度です。

インストラクターの物腰はマイルドでしたが、話を聞くとやはり軍隊経験者でした。
ベンチマークや重量挙げマックスのトップ5がボードに書き出されていますが、それを見るとなかなかメンバーのレベルも高そうです。
Fran で4分切る人が5人いる、ベンチプレスで135キロ以上挙げる人も5人いる、ってその意味がわかる人にはわかりますよね。
今日は会えませんでしたが、昨年のクロスフィットゲームでマスター部門のファイナルまで進んだ人もいるそうです。

クロスフィットのボックスは初回時にまず入会希望者の体力を見るために簡単なメニューをやらせます。今回のボックスではBaselineと呼んでいました。

ローイング500メートル
スクワット40回
ケトルベル・スイング(24キロ)30回
腕立て伏せ20回
懸垂10回

これがメニューで、出来るだけ早くやるように言われ、タイムを計ります。
私も一応クロスフィット経験者ですので、これぐらいはウォーミングアップ程度でとくに問題はありませんが、あまり運動経験がない人には充分きつい内容かもしれません。

こうして現時点での体力を見ると同時に入会の理由や目標も聞かれます。

クロスフィットをやる理由は人それぞれ違うでしょうが、私が2013年に掲げた目標ははっきりしています。
野球の一流選手とされる打率3割、30本ホームラン、30盗塁のように、
名づけて3-30-300。

·        マラソンで3時間を切る(自己ベストは3時間半)
·        逆立ち歩きで30メートル(最長は10メートルぐらい)
·        スクワットで300パウンド(約135キロ)を挙げる(現在は245パウンド)

ついでにバック転を出来るようになること、Franで4分を切ることも目標です。

出来たからと言って、一つ一つは大したことありません。
競技選手のレベルではなく、一般人としては悪くない程度です。
だけど、これを全部出来る人はめったにいないのではと思います。

インストラクターにも受けました。ここでトレーニングすれば出来るようになるよと言ってくれました。世の中に色々なジムがありますが、これら全てをカバーできるのはクロスフィットだけですよね。

2013/01/11

クロスフィットがフィットネスとどう違うか (その2)


以前、クロスフィットがフィットネスジムとどう違うかについての記事を書きました。

それと似た内容の記事を見つけましたので翻訳します。ソースはCrossFit Montconというボックスらしいですが、私が所属するボックスのフェイスブックページに転載されていました。それをさらに転載します。

そりゃ極端だろおと思う表現は多々ありますが、うんうんと頷く部分もあります。


<角谷訳>

フィットネスジムはバックにCNNかケリークラークソンをテレビで流している。
クロスフィットボックスではトレーニング仲間があなたの最後の1レップを応援する。

フィットネスジムではカーディオマシーンがあなたのペースが速すぎると言ってくれる。
クロスフィットボックスではコーチがあなたにもっと速くしろと言ってくれる。

フィットネスジムには鏡がある。
クロスフィットボックスではコーチがあなたのフォームを直してくれる。

フィットネスジムにはバイセップカールやケーブルクロスオーバーがある
クロスフィットボックスではスクワットとかデッドリフトのような実用的なメニューをやる。

フィットネスジムは会員権を売り、出来れば会員は月に1回しか来ないでほしいと思っている。
クロスフィットボックスはあなたが可能な限り何回でも来て人生を変えてほしいと思っている。

フィットネスジムでは20分間のトレーニングを2時間かけてやる。
クロスフィットボックスでは2時間分のトレーニングを20分でやる。

フィットネスジムのフロントでは機械があなたの会員カードを読み取る。
クロスフィットボックスは知識のあるコーチがあなたのどんな質問にも答えてくれる。

フィットネスジムはルックスのためにトレーニングする。
クロスフィットボックスでは人生のためにトレーニングする。


<原文>

CrossFit Montcon does a perfect job of summarizing the differences between a regular gym and a CrossFit gym:

Them vs. Us

THEY have CNN or Kelly Clarkson playing in the background.
WE have other members cheering you on to finish your last rep.

THEY have cardio machines that tell you you’re going too fast.
WE have trainers that are telling you you’re not going fast enough.

THEY have mirrors.
WE have trainers that tell you how to correct your form.

THEY have biceps curls and cable crossover machines.
WE have squats and deadlifts that you’ll actually be able to transfer into real life.

THEY sell you a membership and hope you only come for one month.
WE want you to come as often as possible to help change your life.

THEY have a 20 minute workout in 2 hours.
WE have a 2 hour workout in 20 minutes.

THEY have a machine at the front desk where you swipe your card.
WE have knowledgeable trainers that are ready to give you all the fitness information that you ask for.

THEY train for looks.
WE train for life.