それでもできるクロスフィット・シリーズ番外編です。
走るだけですし、ヒーロー・ワークアウトでもありません。
しかし、クロスフィットの中にはランニングは厳然としてありますし、
ベンチマークWODにも、クロスフィット・オープンの選手プロフィールにも「5キロ走」があります。
僕は高校クロスカントリー走の指導員をしていて、そこでのレース距離はちょうど約5キロです。つまり、5キロ走を速く走らせることの専門家でもあります。
5キロ走のタイムを速くするには5キロだけ走っていたらよいと言うわけではありません。ときにはその数倍の距離を走りますし、逆に短い距離を何回も繰り返す練習も必要です。
その中でも、体力的にも、精神的にも、もっともきつい練習と言えば、中距離のインターバル走でしょう。
今日はまさにそれをやりました。具体的なメニューはこれです。
- 1200m 走(陸上トラック3周)を4回セット、間に5分の休み。
正確には、陸上競技の世界では、速いランとゆっくりしたランを交互に行うことをインターバル走と呼び、今回のようにセット間に完全に休みを取って繰り返すものはリピート走と呼びます。でもまあ、一般にはインターバル走の呼び方がよく知られています。
現役陸上選手の息子と陸上トラックに行って、彼が1600m(4周)走る間に、僕は3周走りました。最後はほとんど周回遅れになり、ゴール直前にちょうどよいデッドヒートになります。タイムは5分前後で、2勝2敗でした(ハンディキャップつき)。
僕はこれでも、どこのボックスに行っても、走ることではあまり人に負けることはないのですが、走りの専門家と比べたらこんなもんです。
僕はマーフに代表されるヒーロー・ワークアウトを何回もやりましたし、タバタやらMetconとかのHIIT系ワークアウトは数えきれないほどやりました。それのどれより中距離走のインターバルはきついです。毎回やる度に心臓が飛び出しそうな思いをします。陸上選手にとってはただの日常なのですが。
懸垂100回とか腕立て伏せ200回とか、数字だけ見ればめちゃくちゃきついワークアウトでも、それを連続してできる人はめったにいません。
手のひらにチョークをつけて時間を稼いだり、床に倒れこんで疲れをアピールしている間にも、時計はちゃくちゃくと進みますし、進んだところで、特に誰も困りません。腕や脚やらの筋肉がパンパンになって、動きたくても動けないと言い訳することもできます。
その点、中距離走のインターバルは決められた時間が来たら、走り出さなくてはいけません。どれだけ疲れていても、足を前に進めるかどうかはアスリートの意思だけで決まります。
この上なく地味で、めちゃくちゃつまらなくて、とてつもなくハードですけど、真剣に心肺能力を鍛えたいなら中距離走インターバルに限ります。
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