クロスフィット・ゲーム地域予選。前年度チャンピオンのRich Froning が今年もトップを走っています。
最終日、第5イベント(縄跳び2重跳びとスナッチ)では275パウンド(124kg)を挙げました。もちろん同イベントの最高記録です。
http://games.crossfit.com/video/rich-fronings-275-pound-snatch
このスナッチ、私は自分の体重(60kg)を挙げられません。
プロフィールによるとRich Froningの体重は87.8kg。地面に置かれた体重比約150%のバーベルを一気に頭上に持ち上げているわけで、さすがはチャンピオンです。
すごいのは重々認めたうえで、へそ曲がりの私はふとこんなことを考えました。
「じゃあ あんた そんなにすごいんだったら なんでオリンピックに出ないの?」
スナッチという競技は俗に言うオリンピック・リフティング(重量挙げ)の一種類です。
重量挙げは体重制になっていて、Rich Froning(87.8kg)の体重にあてはめると94kg以下になります。普通は減量して下のクラスに行くでしょうから、その下の85kg以下級のオリンピックメダリストの記録はどんなものなのか?
2008年北京オリンピックの85kg以下級メダリストのスナッチ記録は以下の通りです。
金:180kg
銀:185kg
銅:177kg
銀メダリストの記録が一番なのは、もう一つのクリーン&ジャークの記録が低いからです。
ちなみに同体重クラスのスナッチの世界記録は187kg、日本記録は156kg。
クロスフィット・ゲームでは2重跳びをやったり、マックスを挙げる前に何セットもやったりしています。疲れてもいるでしょうから、簡単に重量挙げそのものと比較は出来ません。
それにしても、Rich Froningと同じ体重のオリンピックメダリスト達の記録は彼のそれを約60kg上回っています。約1.5倍です。
私から見ますと、クロスフィット・ゲーム地域予選に進出する選手はみな超人です。
その中でもトップに君臨するRich Froningは雲の上の人です。
その彼をはるかに凌駕するオリンピックメダリスト達とは本当に私達と同じ生物なのでしょうか。
人気格闘家の山本キッドがかってレスリングのオリンピック選手を別次元の人間と表現しました。
重量挙げの選手もきっと同じなのでしょうね。
これまで私は重量挙げという競技を見たことがありませんでした。
ロンドン・オリンピックでは注目してみたいと思います。
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