2017/08/04

2017 CrossFit Games ワークアウト挑戦(挑発)記

今年のクロスフィット・ゲームズは全てのワークアウトが事前に発表済みなんですね。サプライズはなし。ちとワクワク感に欠ける気もしますが、選手達より先にワークアウトをやってみて、実際に体験しておくことも出来ますね。そんなわけで色々やってみました。

挑戦とは言っても、一般部のスーパーマン達がやるようなワークアウトは無理なので、もっぱらマスター・ティーン部門のワークアウトです。しかも道具がなかったり、挙げれない重さだったりしたときは、自由に部門を変えています。あるときは50歳のおっさん(実際の俺です)で、あるときは女性、またあるときはティーンエージャーになって、少なくともその部門においては極力同じ内容、重量のワークアウトをやっています。

挑戦したワークアウトと結果は以下の通り。The Fittest On Earthなんて言うんだったら、もし俺より遅かったら承知しねえぞ、とわけもなく挑発しておきます。



Event
Division
My Score
Rank
木
Run Swim Run
Masters Men 50-54
39min
13/20

1 RM Snatch
Masters Men 45-49
145 lb
20/20
金
Bar Fight
Masters Women 50-54
10:14
20/20

Assault Lunge
Masters Women 45-49
CAP + 10
18/19
土
Double Under Snatch
Masters Women 50-54
6:10
19/20

2RM Front Squat
Masters Men 50-54
215 lb
20/20

Quatrain
Teenage Girls 14-15
CAP + 84
19/20
日







2017/05/26

2017年度地域ブロック大会(Regionals)体験記 3日目

EVENT 5

21-15-9 reps for time of:
Muscle-ups
Single-arm overhead squats
Men use an 80-lb. dumbbell
Women use a 55-lb. dumbbell

Time cap: 11 minutes

角谷スケール版:ここでもダンベルは50-lb。女性用のそれより2キロ軽いものです。

マッスルアップ21回!がまあ大変でした。今まで最高で連続6回までしか出来たことがありません。それで潰れてしまっては何にもなりませんので、2,3回ごとに休んで、何とか21回を終わらしたときはもう残り時間が殆ど残っていませんでした。ダンベル・スクワット21回と次のマッスルアップを数回やって時点で時間切れでした。


EVENT 6

For time:
30 / 25 cal. bike
20 burpee box jump-overs
10 sandbag cleans
Men use a 30-in. box and a 150-lb. bag
Women use a 24-in. box and a 100-lb. bag

Time cap: 6 minutes

角谷スケール版:女性用100-lbの砂袋がボックスにありましたのでそれを使いました。バーピー・ボックス・ジャンプ・オーバーも女性用の高さでやりました。

これは何とか時間内に終わらすことが出来ました。女性部門の最下位に近いタイムでしょうけど。



2017年度地域ブロック大会(Regionals)体験記 2日目

EVENT 3

For time:
100-ft. dumbbell overhead walking lunge
100 double-unders
50 wall-ball shots
15-ft. rope climb, 10 ascents
50 wall-ball shots
100 double-unders
100-ft. dumbbell overhead walking lunge
Men use an 80-lb. dumbbell and 30-lb. ball.
Women use a 55-lb. dumbbell and 20-lb. ball.

Time cap: 16 minutes

角谷スケール版:ここでもダンベルは50-lb。女性用のそれより2キロ軽いものです。そして真ん中にある縄登りはボックスにありませんので、仕方なくバーマッスルアップを25回やることにしました。

ところが、その女性用より2キロ軽いダンベルでも、これを片手で頭上に持ち上げたままのランジはきつかった。何回もダンベルを床に下して休まなくてはいけなく、あえなく半分を過ぎたぐらいで時間切れでした。


EVENT 4

For time:
60-ft. handstand walk
10 toes-to-bars
10 double kettlebell deadlifts
60-ft. handstand walk
12 toes-to-bars
12 double kettlebell deadlifts
60-ft. handstand walk
14 toes-to-bars
14 double kettlebell deadlifts
60-ft. handstand walk
16 toes-to-bars
16 double kettlebell deadlifts
Men use two 150-lb. kettlebells
Women use two 106-lb. kettlebells
Time cap: 11 minutes

角谷スケール版:ボックスにあるケトルベルで一番重いのは70-lb。どこでもそんなものだと思います。女性用の重量の70%未満ですが、やはり無いものは仕方ありません。
なんとか1ラウンド目は順調に行きました。70-lb x2 でも重いことは重いですが、これならなんとかなります。慣れない動きですので、ケトルベルを自分の足に落としそうで、少し恐かったぐらいです。だけど、2回目の逆立ち歩きで大失速。いつもなら5メートルぐらいは連続して歩けるのですが、考えたら疲れた状態ではやったことがなかった。殆ど2,3歩ごとに立ち止まってしまい、結果として2ラウンド目で時間切れになりました。


2017年度地域ブロック大会(Regionals)体験記 1日目

EVENT 1

For time, wearing a weight vest:
1,200-m run
Then, 12 rounds of:
  4 strict handstand push-ups
  8 chest-to-bar pull-ups
  12 squats
Men wear a 20-lb. vest
Women wear a 14-lb. vest

Time cap: 25 minutes

角谷スケール版:このワークアウトだけは男性用の重量ベストを着てやりました。だけど1200m走は陸上トラックでやり、残りのワークアウトは別の日にボックスで行いました。
1200m走にかかった時間は7分程度、残りの18分で12ラウンドに挑みましたが、8ラウンド目に入ったところで時間切れ。逆立ち腕立て伏せではベストがずり落ちてきてやりにくいのですが、あまりきつく締めると今度は呼吸が苦しくなります。Regionalsの選手達は皆どの種目も軽々と終わらせていますが、僕は逆立ち腕立て伏せも懸垂も何回かに分けないと無理でした。

EVENT 2

21-15-9 reps for time of:
Dumbbell snatches
Ring dips
Men use an 80-lb. dumbbell
Women use a 55-lb. dumbbell
Time cap: 6 minutes

角谷スケール版:ボックスに置いてあるダンベルで一番重いものでも50-lb。女性用のものより約2キロ軽くなりますが、無いものは仕方ないので、それでやりました。
重いことは重いのですが、この重さなら何とか制限時間内に完了することは出来ました。とは言え、2キロのハンディキャップがあっても、女性部門の最下位に近いタイムです。








2017年度地域ブロック大会(Regionals)体験記

クロスフィット・ゲームズのファイナリストを決める地域ブロック大会、Regionalsが現在(2017年5月)世界各地で進行中です。このブログでも何回か触れてきましたが、このRegionalsに出場するのはとてつもなく狭き門です。大まかに言いますと、オープン予選出場者のうちトップ1%以下のアスリート達です。

世界を17の地域に分け、それぞれの地域の人数に応じて、オープン予選の各地域上位10~30人の男女がRegionalsに進めます。地域予選は17の地域をさらに8つに集約し、それぞれの会場で3日間に渡って行われます。競技種目は世界共通です。

クロスフィットが盛んなアメリカでは地域は細かく分かれ、なかでもカリフォルニアは北、南に分けられますが、日本は中国や韓国などと一括りでアジア地域に組み込まれ、代表枠も10人しかありません。その上、地域予選はアジアとオーストラリアを併せて行われ、今までのところオーストラリア人に上位を独占されてきています。

つまりは日本で一番であってもRegionalsに進めるとは限りません(今年は女子が一人だけ)。そしてRegionalsでトップ5に入り、クロスフィット・ゲームズ本選に進んだことがある日本人は過去に一人もいません。

そんなRegionalsですが、今年は競技種目の内容がかなり変わりました。最も大きな変化はバーベルを使ったワークアウトが一つもないことです。代わりにダンベルやケトルベル、さらには砂袋が使われるわけなのですが、その重量がとてつもなく重いのです。例えば、ワークアウト2のダンベル・スナッチ(21-5-9回)は男性36キロ、女性25キロです。36キロのダンベルなんて普通の人間には片手で頭上に持ち上げることさえ出来ません。女性用の25キロにしても、オープン予選における同じダンベル・スナッチの男性用重量より2キロ重いのです。他にも68kg/48kg のケトルベル2つでデッドリフトとか、同じような重さの砂袋を持ち上げて肩越しに投げるとか、とにかく尋常ではない重量です。

前述したようにRegionalsに出る人達はスーパーマン・スーパーウーマンですので、そんな重量でも軽々とやってみせています。クロスフィット競技を一般人に紹介する際に最も大きな問題は、その凄さが実感しづらいことでしょう。クロスフィッターなら、すげええ 36キロダンベルで片手スナッチを21回あのスピードでやってるよおおお って驚愕するのですが、やったことがない人にはそれが何を意味するのか、すごいのか、すごくないのか、よくわかりません。だからでしょうか、どのクロスフィットの大会でも観客の殆どはクロスフィット経験者で占められ、マニアックな人たちがマニアックに盛り上がるだけってことが多いです。

さらに言えば、たとえマニアックなクロスフィッターであっても、クロスフィットの競技は、特に応援する選手がいない場合は、実はあまり見ていて楽しいものではありません。少なくとも僕はそうです。Regionalsを実際に会場で観たことも何回かありますし、ネット中継もよく見るのですが、大抵は数分で飽きてしまいます。

クロスフィットは見るスポーツではなくやるスポーツ。僕はそう思います。そこで、今年のRegionalsは観にいくことはせず、代わりにボックスの空き時間を使って実際に3日間かけてワークアウトを試してみることにしました。とは言っても、1回も挙げられないような重さでやっても仕方ありませんので、女性用の重量で試しました。結論?彼ら彼女らはバケモノです!


1日目
2日目
3日目


2017/05/07

有酸素運動能力 セミナー

クロスフィットの専門分野セミナーでAerobic Capacityというものに参加してきました。
有酸素運動能力を高めるためのプログラミングを学ぶもので、前回の重量挙げとは真逆の分野です。
講師はハワイ・アイアンマンレース2位の実績をもつChris Hinshaw氏。Rich Froning, Jason Khalipa, Katrin Daviosdottir, Camille Leblanc-Bazinet, Mat Fraser, Julie Foucherなどなど数多くのトップ選手を指導したクロスフィット界では有名な方です。

氏のウェブサイト: http://aerobiccapacity.com/



セミナーは主に400m走と1600m走のタイムや心拍数からアスリートの特徴(速筋タイプ、遅筋タイプ)や弱点を把握し、有酸素運動能力を改善するトレーニング・メニューを導き出す、という話が展開していきました。他のセミナーと同様、座学と実技が交互にあり、あっという間に1日が終わりました。

かなり専門的な内容でしたが、元々興味のある分野でもありますし、わかりやすい説明でしたので、何とかついていくことが出来ました。
一流選手を指導した時のエピソードなど、少し脱線気味にそれた話も大変興味深いものでした。Jason Khalipaって面白い人だったんですね。初めて1600m走のタイムトライアルを行う前に作戦を尋ねたら、「最初から全力で飛ばして、後は最後まで持つように祈る」って答えたそうです。
Jason Khalipaからは「他の誰をコーチしてもいいけど、Rich Froningにだけは近寄らないでくれ」って頼まれていたのだそうです。だからJason Khalipaが引退するまではRich Froningに会うのを避けていたとか。



そもそもJason KhalipaにしてもRich Froningにしても、走るのは苦手なタイプで、彼らの400m走と1600m走のタイムは、とてもプロのアスリートとは思えないほど遅いです。具体的には平均的な市民ランナーの俺より遅い。高校陸上部の補欠選手である息子と一緒に走ったら、全く相手にならないぐらいです(400mで10秒ぐらい、1600mで30秒以上の差が出ます)。ただ遅いと一口に言っても、その原因は選手それぞれによって様々で、改善法も異なってきます。各選手の個性に合わせたプログラミングの話はとても面白かったです。1日のセミナーでしたが、後もう一日欲しいとまで思いました。



2017/04/27

妄想Online Qualifier - もし僕が15歳の少年であったなら、あるいは50歳の女性であったなら

オープン予選が終わって約1か月後、ティーンとマスターの各年代部門の代表を決定する第2次選考、Online Qualifierが先週行われました。オープン予選における各部門のトップ200人のみが参加を許され、さらにここでのトップ20人がクロスフィット・ゲームズ本選に出場することがかないます。

Online Qualifierはオープンと同様にオンライン選考です。木曜夜にWODが発表され、翌月曜夜までにスコアを提出しなくてはいけません。オープンと違うのは、4つのWODを4日間で行わなくてはいけないこと。金、土、日、月、と毎日1つづつWODをこなしてもいいのですが、そしてそれでも充分に大変なのですが、中にはボックスや個人の事情で1日に複数のWODをしなくてはいけない人も多いかと思います。期間中にWOD1~4までを行う順番は競技者が自由に選ぶことが出来ます。

WODの内容もなかなかきついものです。どれか1つを選んでも筋肉痛になりそうでしょうけど、それを4日間で全部やるのです。
2017年度:https://games.crossfit.com/workouts/qualifier/2017

このOnline Qualifier、僕は本当にやりたかったのです。しかしながら、僕の2017年度オープンでの50~54歳部門における順位は約800位。参加資格の200位にははるかに及びませんでした。そこで、誰に頼まれたわけでもないですし、誰が見てくれるわけでもないですが、2017年度のWOD1~4を実際にやってみよう、自分をトップ選手達と比べてみよう、そう思いましてやってみました。昨年までもそう考えてはいたのですが、なかなかボックスを自由に使うことが出来ずに断念していました。今年は幸いなことにコーチという立場。空き時間ならボックスを独り占めすることが出来ます。



WOD2を行う直前の様子です。重さの違うバーベル3本、それぞれのすぐ後ろに鉄棒、全て僕のためにあります。

ところが、僕にはもう1つだけ個人的な問題が残っていました。さすがにトップ選手達を対象にしているだけあって、WODの設定重量が僕にとっては重すぎるのです。マスターといっても35歳から54歳までは同じ重量。例えばWOD2は1ラウンド目がいきなり61キロのクリーンを15回から始まります。クリーンの他にT2B25回と2重跳び50回を合わせて、4分以内に終わらせないと次のラウンドに進めません。61キロと言うと僕の体重より重いです。やってやれないこともないのですが、2ラウンド目は84キロ、3ラウンド目は100キロとクリーンの重量が上がっていきます。なんとか1ラウンド目を突破したとしても、2ラウンド目のクリーンは1回も挙がらないだろうことは、やる前から火を見るより明らかです。

それが現実だから仕方がないじゃないか、お前の実力なんてそんなもんだ、と言われるとそれまでなのですが、それじゃあまりにもつまらないじゃないか。どうせ公式なスコアではないんだし、自分で勝手にやるだけなんだから、もっと自由になってもいいじゃないか。行儀よく真面目なんてクソくらえ。

そう考えまして、同じOnline Qualifierでもマスター部門ではなくティーン部門、それも14-15歳部門用のワークアウトをやることにしました。それだとワークアウトの内容や回数は大人と同じでありつつ、僕でも充分に扱える重量になります。マスターの55歳以上にしてもよかったのですが、年寄りに気を使っているのか、55歳以上の部門は重量だけではなく、ワークアウトそのものも変わってしまうので面白くありません。例えばマッスルアップのところが鉄棒懸垂になってしまったりします。

だから僕は50歳のおっさんではなく、15歳の少年なんだと勝手に決めて、14-15歳のトップ200クロスフィッターと競ってみようと思ったのです。もともと僕の若々しくて端正な容姿は55歳より15歳のそれにより近いわけですし。(ここで笑った人や文句がある人は前に出なさい)

4日間に渡り、1日1個、WOD2,3,4,1の順番で行いまして、そこでのスコアをゲームズ・ウェブサイトのリーダーボードに当てはめてみた結果が下の通りです。



つまり、僕が年齢を詐称し、15歳だと言い張ってクロスフィット・ゲームズに挑戦したら、14-15歳部門で82位に入れるということです。本選出場のトップ20には及びませんが、なんか本気で根性出したら何とかなるぐらいの差であるような気もします。どなたか腕の良いパスポート偽造職人を知っていたらご一報ください。

同じように、僕の年齢が同じでも女性だったらどうなっていただろうとも考えました。もともと僕の美しくて繊細な容姿は男性より女性のそれにより近いわけですし。(ここでへそで湯を沸かした人も前に出なさい)



この場合のランクは既に現時点で世界20位。クロスフィット・ゲームズ本選にぎりぎり出場できます。本気で性転換を考えたくもなりますが、それより同年代の女性で僕より上を行くのが20人もいるのかと思うと泣けてきます。

最後になりましたが(ここまで読んでくれた人がどれだけいるかわかりませんが)、正式にOnline Qualifierの参加資格を見事獲得し、その様子をブログやフェイスブックでレポートしてくれたMichiko Brunoさんに尊敬と感謝の意を表します。
彼女のブログ:http://crossfitmitchy.blogspot.com/

彼女のレポートを読み、勝手ながら連帯感を感じて、僕のモチベーションは上がりました。それがなければ、ワークアウトをやってみることも、このブログを書くこともなかったかもしれません。怠惰な僕の背中を押してくれてありがとう。軽井沢にて(嘘です)。