2017/05/07

有酸素運動能力 セミナー

クロスフィットの専門分野セミナーでAerobic Capacityというものに参加してきました。
有酸素運動能力を高めるためのプログラミングを学ぶもので、前回の重量挙げとは真逆の分野です。
講師はハワイ・アイアンマンレース2位の実績をもつChris Hinshaw氏。Rich Froning, Jason Khalipa, Katrin Daviosdottir, Camille Leblanc-Bazinet, Mat Fraser, Julie Foucherなどなど数多くのトップ選手を指導したクロスフィット界では有名な方です。

氏のウェブサイト: http://aerobiccapacity.com/



セミナーは主に400m走と1600m走のタイムや心拍数からアスリートの特徴(速筋タイプ、遅筋タイプ)や弱点を把握し、有酸素運動能力を改善するトレーニング・メニューを導き出す、という話が展開していきました。他のセミナーと同様、座学と実技が交互にあり、あっという間に1日が終わりました。

かなり専門的な内容でしたが、元々興味のある分野でもありますし、わかりやすい説明でしたので、何とかついていくことが出来ました。
一流選手を指導した時のエピソードなど、少し脱線気味にそれた話も大変興味深いものでした。Jason Khalipaって面白い人だったんですね。初めて1600m走のタイムトライアルを行う前に作戦を尋ねたら、「最初から全力で飛ばして、後は最後まで持つように祈る」って答えたそうです。
Jason Khalipaからは「他の誰をコーチしてもいいけど、Rich Froningにだけは近寄らないでくれ」って頼まれていたのだそうです。だからJason Khalipaが引退するまではRich Froningに会うのを避けていたとか。



そもそもJason KhalipaにしてもRich Froningにしても、走るのは苦手なタイプで、彼らの400m走と1600m走のタイムは、とてもプロのアスリートとは思えないほど遅いです。具体的には平均的な市民ランナーの俺より遅い。高校陸上部の補欠選手である息子と一緒に走ったら、全く相手にならないぐらいです(400mで10秒ぐらい、1600mで30秒以上の差が出ます)。ただ遅いと一口に言っても、その原因は選手それぞれによって様々で、改善法も異なってきます。各選手の個性に合わせたプログラミングの話はとても面白かったです。1日のセミナーでしたが、後もう一日欲しいとまで思いました。



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