2020/05/04

コロナ後のクロスフィットはオープンジム形式が主流になる

以前にもお伝えしたように、米国ではいくつかの州で外出禁止令が緩和され始めました。
ジムが再開できるようになったのはジョージア州がもっとも早く、その後でオクラホマ、ユタ、コロラドなども続いています。

もっともジムが再開したと言っても、元のように戻ったわけではなく、グループでのクラスは禁止されていたりとか、一度にワークアウトする人数は最大4人まで、というような制限があるようです。

当然、クロスフィットのボックスもそのルールに従わなくてはいけませんので、実質的にはプライベート・レッスンかオープンクラスぐらいしかできていないようです。


こんな風に大勢でワークアウトをできるのはいつの日か。あるいは2度とない?


これは新型コロナウイルスが引き起こした事態に対応した緊急的措置なのですが、それがなくても長期的な展望として、クロスフィットはオープンジムのようなやり方に変わっていこうとしていたのだ、とする記事が公開されました。

Gym Owners Seek Creative Solutions as They Plan Re-Opening


これからはメンバーは好きな時間にボックスに来て、自分のペースでワークアウトをする。WODは決められているけど、コーチングは必要な時だけ。
それを可能にするために、24時間いつでもジムにチェックインできるシステムがあって、それに参加するクロスフィットのボックスが増えている。そんな内容です。

決まった時間に大勢が集まって一斉に同じワークアウトをするやり方は参加する方も指導する方もお互いに不効率だからだ、というのが理由です。

実際、私もコーチとしてはそう思っていました。
クラスには色々なレベルの人がいるのに、同じように教えることしかできない。
テクニックやフォームを教えるよりも、決まった時間通りにクラスを進行させることや器具が人数分あるかなんてことに気を使わないといけない。

自分のトレーニングはずっと以前からあまりクラスに参加しないようになっていました。クラスを指導する前後の時間に、「CompTrain」というサイトのWODを1人でやっていました。つまり、上で書かれたようなオープンジム形式でクロスフィットをやっていたようなものです。3年ぐらい前から、皆と一緒にワークアウトをするのはクロスフィット・オープンの時ぐらいでした。

まったくの初心者ならともかく、クロスフィットの動作が一通りできる人は、絶対にこちらの方が効率は良いと思います。


でもこんな風に仲間と励ましあいながら、あるいは競いながらワークアウトをすることはできなくなります。

クロスフィットをトレーニングの場とするか、あるいは社交の場として考えるか、そのどちらに比重を置くかで、ボックスの方向性は決まっていくのでしょう。
今の状況だと、好むと好まざるにかかわらず、どのボックスも前者に傾かざるを得ないようです。


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