クロスフィットL1トレーナーになる為のセミナーを受講してきました。土曜と日曜の2日間、午前9時から午後5時まで、場所はサンディエゴ。自宅から約150キロはあり、朝9時開始に間に合うには土曜の朝6時過ぎに家を出なくてはいけませんでした。
実はこれを書いている時点(1日目終了)で、この記事をブログに公開するかどうか、私にもわかりません。なぜなら2日目の最後に筆記試験があり、その結果によってL1トレーナーになれるかどうかが決まるからです。
もし落ちたら? この記事は未公開のまま闇に葬ります。だって恥ずかしいですもん。セミナーに来ていること自体、殆ど他人に話していません。いつもの僕なら、「L1セミナー なう」なんてフェイスブックに居場所がだだ漏れなのですが、この週末は決してそんなことはしません。
上に書いた通り、セミナーは週末の2日間に渡って行われます。参加費は1000ドル。決して安くはありません。それだけのおカネを払って、週末を丸々潰すだけの価値はあるのか?という疑問への答えは人によってそれぞれ異なるでしょうが、少なくとも公式にクロスフィットの指導を行う資格を得るには、このセミナーを受講して試験に合格しなくてはいけません。そうでない指導者はモグリとみなされます。つまりは公道を運転するためには運転免許証を取得しなくてはいけないようなものです。
逆に言えば、指導者になるつもりがなければ、わざわざこの資格を取得しなくてもかまいません。そのようなわけで、僕は4年以上クロスフィットをやってきましたが、初めての受講です。今回の参加者は45人だそうです。会場はかなり広いボックスなので、それだけ集まっても狭苦しくは感じませんでした。
1日目の内容は「クロスフィットとは何か?」みたいな講義が半分、スクワットとプレスの説明と実技、懸垂とスラスターなどの実技とコーチング法、最後にワークアウトを一つ(3
Rounds of 15 Thrusters & 12 Burpees)やって終了でした。ある程度クロスフィットをやっていたら、それほど目新しい内容ではありません。実技と講義が交互にあって、立ったり座ったりしているせいか、8時間の間全く退屈することなく、あっという間に1日が終了しました。
45人の生徒に講師が5人。講師のレベルは実技もプレゼン能力も素晴らしいです。有名どころでは2010年のクロスフィットゲームズ・チャンピオンのKristan Cleaverも講師の一人でした。コース終了後に小一時間ほど床に車座になってビールを飲む時間があり、私は幸運なことに彼女のとなりで話が出来ました。近くで見ると本当に小柄な女性と言うかむしろ女の子のようでした。公表されたサイズは身長157センチ、体重58キロだから, 当たり前と言えば当たり前なんですが。でも俺よりずっと重いの挙げるんだろうなあって思いながらビールを飲んでいました。
それより印象的だったのはKristan Cleaverよりさらに小柄(150センチぐらい)な年配の女性講師でした(56歳だと言っていました)。クロスフィットを始めたのは8年前、つまり48歳のときで、それ以前は運動好きではあっても特に競技スポーツをやっていたわけでもないそうです。子供が成長して手がかからなくなったからと言う理由でクロスフィットのトレーナーになったそうです。その彼女、全ての動きが実に美しく、説明も実に上手かったです。思わずその場で弟子入りしたくなりました。
2日目も同じように進みました。デッドリフトの説明と実技、軽いワークアウト、栄養学についての講義、腹筋・背筋のトレーニングのデモ、マッスルアップとスナッチの実技とコーチング法、WODプログラミングの講義、という順番です。
デッドリフトの実技では、Kristan Cleverに指名されて悪い見本を皆に見せる、という栄誉を得ました。おおおお、Kristan
Cleverが俺の背中触ってるぞ、てなもんです。背中を丸めるな、脇を絞めろと色々アドバイスしてくれました。
そして最後に筆記試験。結果は7日以内にメールで送られてくるのだそうです。まさかこの年になって合否の連絡をドキドキしながら待つ破目になるとは思いませんでした。受かっていたらいいなあ。最初に書いた通り、このL1セミナー体験記が日の目を見るかどうかは、全てこの試験の結果にかかっているのです。
<後記>
みっともないことに、お恥ずかしいことに、テスト落ちました。
1か月後、再試験を受けて、やっと合格です。
なにはともあれ、クロスフィットL1トレーナーになることが出来ました。