2022/11/27

クロスフィット動作紹介シリーズその1:ウォール・ウォーク

 







解説と呼ぶほど詳しくはありませんが、なぜクロスフィットではこんなことやるの?って一般向けに紹介する記事をこれから何回かにわけて「New Road」というウェブサイトで不定期連載します。

第1回はウォール・ウォーク。次回以降は逆立ち腕立て伏せ、逆立ち歩き、縄登りって続く予定です。

ウォール・ウォークは身長分の壁と床のスペースがあればできるトレーニングです。1回なら簡単だけど、10回続けるとけっこうきついです。

コロナの年からオープンに出るようになりました。

ボックスに行かなくてもできる、が理由だったのかもしれません。

でもどうやら定着しそうな気がします。

当たらないことで定評がある角谷予想では、2023年のオープンでもきっと出ます。

【トレーニング】壁を使って上半身全体の筋持久力とバランスを高める「ウォール・ウォーク」

2022/10/27

Breaking News! 号外 リッチ・フローニング選手がチーム競技からも引退を発表

 Breaking News!

号外です。
リッチ・フローニング選手がチーム競技からも引退を発表しました。
来年からマスター部門に出るかは、1年ごとに考えるのだそうです。
クロスフィットを知らない人には「誰それ?」って話かもしれませんが、長嶋茂雄とかマイケル・ジョーダンの引退と同じくらいのインパクトがあるのです。


2022/10/08

更新(2023年1月25日)クロスフィット・ゲームズがまた引っ越し。今度は暑~いアラバマ(非公式情報)はガセでした。

クロスフィット・ゲームズの会場がアラバマ州バーミングハムに移るって噂を以前ここでも紹介しましたが、どうやらガセだったようです。2023年、そして2024年はウィスコンシン州マディソンとの契約が延長されると公式発表されました。

https://games.crossfit.com/announcement/13984/games


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クロスフィット・ゲームズはもう1回だけ(2023年)ウィスコンシン州マディソンで行われますが、その次の開催地がアラバマ州バーミングハム(2024年~2027年)に決まったと『MORNING CHALK UP』が報じました。

https://morningchalkup.com/2022/10/07/sweet-home-alabama-crossfit-games-to-birmingham-for-2024-27/

クロスフィット本部からの正式発表ではありませんので、あくまでも未確認情報です。

カリフォルニアの田舎にある牧場で始まり、ロサンゼルス空港の近くにある大規模会場でやるようになり、ウィスコンシンに移り、そして今度はアラバマ。

なんとなく都落ちとかドサ周りとかの印象はぬぐえませんが、普段あまり馴染みがない土地に注目が集まるのは良いことだと思います。

上の記事にも書いてありますが、アラバマは暑いです。

どれだけ暑いかといえば、ゲームズの開催時期である7月末から8月上旬までの平均最高気温は32度、湿度は75%、なんだそうです。

東京オリンピックと同じくらいきつそうですね。やる人も見る人も大変です。

きつい旅だぜ お前に分かるかい って永ちゃんが歌いだしそうな土地です。

ひょっとしたら、屋内や夜間の競技が増えるかもしれませんけど。


2022/07/02

「死ぬその日までワークアウトを続けるつもりだ」74歳のアーノルド・シュワルツェネッガーが毎朝ジムに向かう訳

アーノルド・”ターミネーター”・シュワルツェネッガーは74歳になった今でも、毎朝ジムのワークアウトで1日を始めるのだそうです。

ユーチューバー兼ファイターとして有名なローガン・ポールとの対談で、なぜ今でも鍛えているのかとのポールの質問に、シュワルツェネッガーはこう答えています。



 「その質問は私がなぜ朝食を食べるのかと尋ねるようなものだよ。私は昨日朝食を食べた。10年前も朝食を食べた。それが不思議なことかい? 10年前も20年前も寝ていたし、今でも毎日寝ている。トレーニングだってそれと同じさ。トレーニングは私の人生の一部なんだ。ただそれだけのことだよ」

「何も変わらないよ。私が死ぬまでね。その日が来るまでワークアウトを続けるよ。ジムで楽しい時間を過ごし、パンプアップして、いつでも気分良くいたいんだ。トシをとるとそれが厳しくなることは分かっている。それでもできるだけやり続けるしかないんだ」


モチベーションは上がりましたか? 僕は上がりました。押忍!


2022/05/10

クロスフィットみたいだけどクロスフィットじゃないワークアウトの呼び名は「ボックス・フィットネス」に決定?

こんな記事をスマートウォッチ専門サイトに書きました。

WHOOPがクロスフィットとのパートナーシップ解消へ。新たな名称「ボックス・フィットネス」でトラッキング


 WHOOP がクロスフィットの「公式ウェアラブル」になったのは21021年3月。たった1年余りでスポンサーから降りられちゃったみたいです。

そのこと自体も残念なんですが、残念なニュースをわざわざ書いたのには私なりの意味があります。

WHOOPは今後、クロスフィットみたいなワークアウトを「ボックス・フィットネス」と呼ぶのだそうです。

ご存知の通り、クロスフィット本部は商標にうるさく、クロスフィットという言葉を使っていいのは、本部に年間使用料を払ったジムだけってことになっています。

僕自身はそれはおかしいと思っています。うちが本家だ、正統だ、なんて老舗のラーメン屋みたいなことを言っていては、いつまでたってもメジャーにはなれないと思うからです。

以前ならクロスフィットという名前だけで黙っていても客が来たので、ジムからすると年間数10万円くらいの使用料を払ってもお釣りがきたはずで、ジムオーナーたちも文句を言わなかったのかもしれません。

コロナ前後から、クロスフィットの看板を外して、だけど同じようなワークアウトをやっているジムはたくさんありますが、ファンクショナル・フィットネスみたいに長ったらしい名前より、ボックス・フィットネスの方がよっぽど覚えやすいですね。ボックスフィットの方がさらに良いと思うのだけど、これも商標登録されちゃっているのかな?





2022/04/26

カミラ・ワリエワのドーピングがPEDではなかったことの意味









北京冬季オリンピックではいくつかの伝説が生まれたが、最大のスキャンダルとも呼ぶべき出来事はフィギュアスケートのロシア代表、カミラ・ワリエワの検体から禁止薬物が検出されたことではないだろうか。

 

アスリートのドーピング疑惑はそれまでにも幾度となく起きてはいたが、冬季オリンピックではもっとも人気がある種目の金メダル候補で、しかも15歳でしかない選手がドーピングに関係していたことへの衝撃は大きかった。

 

人々が当惑したことのひとつに、同選手から検出されたとされるものが「トリメタジジン」という聞き慣れない薬物名である。報道によると、この薬品は本来なら狭心症や心筋梗塞などの治療に用いられるもので、血流を促進する効果があるとされている。

 

過去に大きな話題になった「ドーピング」と言えば、あくまで競技パフォーマンスに直結するものだった。ステロイドで筋肉増強を図ることや、あるいは血液ドーピングで心肺能力を高める、といったことである。前者の代表例としては陸上100メートル走のベン・ジョンソンが、後者の代表例としては自転車レースのランス・アームストロングの名前が頭に浮かぶ。

 

しかし、今回のトリメタジジンに関しては、フィギュアスケートの競技力を向上させる直接的な効果はないように思われる。それよりも、練習や試合間における体力の回復力を上げる狙いがあったのではないか、ということが大方の推測である。回復が早ければ、それだけハードな練習の間隔を短くできるうえ、練習の質も上がると言うわけだ。

 

ワリエワ選手のケースは紛れもなく負の側面ではあるが、ある意味ではアスリートたちの主たる関心事が以前とは変わりつつあることを象徴しているとも言える。トレーニングで自分を追い込むことに加えて、その間に回復することの重要性を誰もが認識し始めたのである。そして、そのトレンドは競技アスリートだけではなく、一般のスポーツ愛好者たちの間にも広がっている。

続きはこちら↓

https://www.new-road-media.com/article/article-2687/


2022/03/18

C2B (Chest to Bar)をバタフライでやるためのちょっとしたコツをシェアします。


 胸を鉄棒にぶつける懸垂をC2B (Chest to Bar)と呼びます。

もちろん、顎を鉄棒の上に持ち上げる普通の懸垂よりは難易度は高くなりますが、体操種目としてはさほど上級者向けというほどでもありません。1回やるだけなら、特に習わなくてもできる人は多いでしょう。

ただ、このC2Bを複数回、それもなるべく速く行うためにはバタフライ(蝶のように舞う!)というテクニックを行うのが一番なのですが、できる人は意外に少ないようです。

そんなことして何になるの?って疑問を持つ人も多いでしょうが、クロスフィットの競技ではよく出てくる種目なので、これができるとできないとでは順位が大きく変わることになります。

今年のオープン22.3でも出てきたので、これができたら良かったのになあと悔しがっている人は多いのではないでしょうか。

何を隠そう、私もその1人です。

18回のC2Bを連続して終わらせることができず、何回も鉄棒から降りてしまったり、1回ごとによっこらせと体を揺すって(キッピング)してしまい、時計だけがコチコチと進んでしまった悔しさを、私を含めて世界で10万人くらいの人が(多分)味わいました。

オープンが終わった後、来年こそはバタフライC2Bをマスターしてやろう、と練習してみたのですが、どうしても上手く行きません。

思いあまって、コーチの1人に質問してみたところ、目から鱗が落ちるようなアドバイスが返ってきました。

私: C2Bのバタフライって、普通の懸垂とタイミングが違うよね?
コーチ: 違うよ。
私:どう違うの?(あまり期待せずに)
コーチ: 上るときはゆっくりとして、下るときは速くする。一旦、鉄棒を通り過ぎて、下りるときに胸を当てる。下から鉄棒にぶつかるのではなく、上から掠るようなイメージ

つまり、こういうことです。
鉄棒が最高地点ではなく、それより少しだけ高く上がって、下りるときに鉄棒を通過するのです。そして落下するスピードを速めて、その反動を活かして、次の回に繋げます。

このアドバイス通りにやってみたら、10回でも20回でも連続してできるようになりました。
あまりにも簡単で、呆気にとられてしまったくらいです。

あ~あ、オープン22.3やる前に聞いとけばよかったなあ、というのは後の祭りなのですが、来年まで覚えておくことにします。


2022/03/04

今度こそ絶対に当たる角谷予想。オープン22.3は16.2の再現です。

 本当です。

今度は絶対に当たります。

オープン22.3は16.2の再現です。

https://games.crossfit.com/workouts/open/2016#workoutsTab2

簡単に言えば、Toe-To-Bar(25回)と2重跳び(50回)とスクワットクリーンのセットを4分間ごとに繰り返すってやつです。スクワットクリーンだけはラウンドを追うごとに重量が重くなり、回数は減ります。

なぜなら、今年のオープンで使うって予告された器具のうち、あと残っているのは懸垂バーと縄跳びだけだからです。

それに、2022年度ここまでの2回は、どちらもテクニックをあまり問わない体力勝負でした。

ここで少しはテクニカルな動作を入れようとするはずです。そうしないとなかなか差がつきませんから。

だから、今回の予想は絶対に当たります。どこかで賭けとかやってないでしょうか。

それと19.2は16.2の改良版だった。こっちかもしれません。

https://cffansjp.blogspot.com/2019/02/open-192.html




2022/02/26

オープン22.1ワークアウトから見えるクロスフィットの変化

 オープン22.1はもうお済でしょうか?

トーナメント・ディレクターがカストロ君ではなくなってから、最初のオープンですね。

いつものようにワークアウトは米国西時間で木曜午後5時からライブで発表されましたが、そこにはカストロ君の姿はありませんでした。

個人的な好き嫌いはあるでしょうけど、あの兄ちゃんがクロスフィットに与えた影響の大きさを否定することは誰にもできません。

さて、その注目のワークアウトは以下の内容でした。

15 minute AMRAP of:

  • 3 reps of wall walk
  • 12 reps of dumbbell snatch at 50/35 lb
  • 15 reps of 24/20 in box jump overs

事前に使用する器具が予告されていたこともあり、それほど驚くような種目は入っていませんでした。当たらないことで定評がある角谷予想も、珍しく今回は大きく外していません。

ただ、子細に見ていくと、このワークアウトには、クロスフィットがグラスマンのおっさんとカストロ君がタッグを組んでいた頃から方向を転換しようとしている姿勢が見えるように思えます。

  • ウォールウォークは昨年からオープンに使われ始めました。今後は壁を使った種目の主流になるのではないでしょうか。逆立ち腕立て伏せより技術的な難易度が低く、また頸椎の故障リスクも低くなります。注意するとすれば、下りるときに床で膝を強打しないことくらいです。それでいて、運動量には不足はなく、いくらでも回数を増やすこともできます。
  • 片手のスナッチも以前はよくケトルベルが使われていましたが、数年前からダンベルに代わりました。こちらの方が簡単ですし、手首にあざを作ることもありません。
  • ボックスジャンプでは、床でリバウンドするのではなく、片足ずつ下りる方法になりました。これもアキレス腱の深刻な負傷を防ぐという意味で、僕はもっとも評価したいと思います。疲れてくると、ボックスの角に脛をぶつけないように気をつける必要はありますけど。
全体的に、より安全に留意して、難易度が低い種目へと移行していっているようです。
誰でも参加できるというオープンのコンセプトからすると、これは正しい方向性のように思えます。

ただまあ、個人的には、せっかく練習して習得したテクニックを発揮する機会が減ったようにも思えます。

少なくともオープン22.1は、特にクロスフィットをやっていても、やっていなくても、技術的にあまり差がつきません。用意するものと言えば体力と根性くらいですので、張り合いという意味では今1つでした。

2022/02/18

トップ10%のアスリートにだけ関係がある準々決勝ラウンドに必要な器具が発表

3週間のオープンが終わると、各部門のトップ10%だけが挑むことができる準々決勝ラウンドがあります。一般男女が3月24-27日、年代別(マスター、ティーン)部門は4月21-24日です。

当然、ここでのワークアウトはオープンのものより厳しくなると思われるのですが、それに必要な器具が発表されたと『Morning Chalk Up』が報じました。

https://morningchalkup.com/2022/02/17/2022-crossfit-games-quarterfinals-equipment-list/

それによると、準々決勝ではオープンで必要な器具に以下の器具が加わります。=>の先が予想される種目です。

  • 30フィート(約9.1メートル)の床スペース  => 逆立ち歩き、ランジウォーク?
  • 15フィート(約4.6メートル)の縄上り用ロープ => 縄上り
  • メディシンボール(20/14 パウンド、約9.1/ 6.4キロ)=> ウォールボール
  • ダンベル2個(50/35 パウンド、約22.6 / 15.9キロ) => クリーン&ジャーク、スラスター?
  • リング => マッスルアップ
  • GHD => シットアップ?
  • スクワットラック => 1-rep Maxのスクワット?

嬉しいことに、ここでもロウイングはありません。あれはデカい人が有利な種目なので、競技には向かないと小さい私は思っています。

もっとも、どうやら重いバーベル種目が入ってきそうだし、ウォールボールも来るだろうし、何より高所恐怖症の私がもっとも忌み嫌う縄上りがありそうです。

あ~あ、嫌だなあと思うのは気が早く、その前にオープンで部門トップ10%に入らなくては、全然関係がないわけですけど。

2022/02/16

2022年オープンのワークアウトを歴史から予測

面白い記事が『Morning Chalk Up』に公開されています。

過去11年間のオープンで出てきた動作を頻度順に並べたリストです。


これまで100%の確率で出ているビッグ3はToes to Bar、二重跳び、そしてスラスター
鉄棒、縄跳び、バーベルと器具もバランスよく分かれていますし、まず今年も間違いなく出るのではないでしょうか。

大変ありがたいことに、私の嫌いなウォールボールとロウイングは今年は出ません。
なぜそんなことが分かるかと言えば、ちょっと前に発表された「オープンに必要な器具」の中にメディシンボールもロウイングもないからです。


同じ理由で、今年はリングマッスルアップはありませんし、ダンベルも1個だけしか使いません。

当たらないことでは定評がある角谷予想では、上のビッグ3以外には下の動作が出ると思います。

  • ウォール・ウォーク
  • 懸垂(Chest to Bar)
  • ダンベル・スナッチ
  • バーピー・ボックスジャンプ
  • クリーン&ジャーク