運動しているのに痩せない。そんな悩みを抱えている人には朗報です。
日常的に運動している人は、たとえお腹に脂肪が残っていても、その脂肪組織そのものは健康的に変わることが、ある研究(*1)で明らかになりました。
*1. Years of endurance exercise training remodel abdominal subcutaneous adipose tissue in adults with overweight or obesity.
https://www.nature.com/articles/s42255-024-01103-x
ミシガン大学の解剖学者、Jeffrey Horowitz教授が主導した研究チームは、肥満傾向がある成人の被験者を2グループに分けました。最低でも週に3回以上の運動を平均して11年以上続けているグループ16人、そして運動習慣を持たないグループ16人です。
運動グループの脂肪組織は非運動グループと比較すると、以下の特徴を有することが分かりました。
- 血管が増える
- ミトコンドリア(細胞の原動力)が増える
- 有益なタンパク質が増える
- 代謝を妨げるコラーゲンの種類が減る
- 炎症を引き起こす細胞が減る
体重や体脂肪率といった数値、そして見た目は変わらなくても、運動をしている人の脂肪は善玉、運動しない人の脂肪は悪玉なのでしょうか。
本当かな?とは思いますけど、Horowitz教授はメディアリリースでこう述べています。
「多くの人は年齢を重ねるにつれて体重増加を避けられませんが、私たちの研究結果によると、数か月から数年にわたって定期的に運動することは、カロリーを消費する手段であるだけでなく、体脂肪をより健康的に蓄えることができるように脂肪組織を変化させるようです」
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