胸を鉄棒にぶつける懸垂をC2B (Chest to Bar)と呼びます。
もちろん、顎を鉄棒の上に持ち上げる普通の懸垂よりは難易度は高くなりますが、体操種目としてはさほど上級者向けというほどでもありません。1回やるだけなら、特に習わなくてもできる人は多いでしょう。
ただ、このC2Bを複数回、それもなるべく速く行うためにはバタフライ(蝶のように舞う!)というテクニックを行うのが一番なのですが、できる人は意外に少ないようです。
そんなことして何になるの?って疑問を持つ人も多いでしょうが、クロスフィットの競技ではよく出てくる種目なので、これができるとできないとでは順位が大きく変わることになります。
今年のオープン22.3でも出てきたので、これができたら良かったのになあと悔しがっている人は多いのではないでしょうか。
何を隠そう、私もその1人です。
18回のC2Bを連続して終わらせることができず、何回も鉄棒から降りてしまったり、1回ごとによっこらせと体を揺すって(キッピング)してしまい、時計だけがコチコチと進んでしまった悔しさを、私を含めて世界で10万人くらいの人が(多分)味わいました。