2020/06/27

カストロが競技ディレクターに逆戻り、オープンはまた2~3月? 

クロスフィットの新オーナー兼CEOにエリック・ローザ氏が就任し、それじゃちょっとの間だけCEOになったカストロ君はどうなるの?

どうやら、元の競技ディレクター職に逆戻りする(できる)みたいです。



カストロ君にリッチ・フローニングも参加してライブQ&Aが行われたらしく、私は見逃がしましたが、『Morning Chalk Up』が要点を紹介してくれています。

https://morningchalkup.com/2020/06/25/castro-addresses-games-questions-teases-regionals-and-open-changes/

https://morningchalkup.com/2020/06/26/seven-key-takeaways-from-castros-instagram-with-froning-and-mckernan/

カストロ君がそう言ってるよってだけですので、つまり現時点での非公式情報です。


  • カストロ君は今年のゲームズも来年以降もワークアウトをプログラムする。つまり来年からリッチ・フローニングがプログラムするって話はなくなった。
  • コロナとスキャンダルで延期になった2020年ゲームズの開催時期は多分9月。
  • ゲームズをボイコット宣言した選手たちも気が変わったら参加していいよ。
  • オープンもそれに伴い10月の予定が延期される。昔の2~3月に戻すかもしれない。
  • リージョナルやサンクショナルはどうなるかは今の段階ではわからない。
  • 各地域にボックスの代表者を任命する改革は続ける。





2020/06/24

グラスマンがクロスフィット売却。新オーナー&CEOは10年来のボックスオーナーEric Roza

グレッグ・グラスマンがクロスフィットをEric Roza氏に売却したとニューヨーク・タイムズやウォールストリートなどの大手メディアが一斉に報道しました。クロスフィット側の発表は相変わらずカストロ君のインスタグラムのようですが、どうやら本当のことのようです。

ニューヨーク・タイムズ紙の記事:
https://www.nytimes.com/2020/06/24/style/crossfit-sold-greg-glassman.html


来月からクロスフィットの新オーナー&CEOになるEric Roza(以下ローザ氏)はコロラド州ボルダー市で10年間ボックスオーナーをやっている人で、元々がオラクルの関連会社で重役だったビジネスマンなんだそうです。

何はともあれ、ついに創始者グラスマンが完全にクロスフィットから消えることになります。
どうやらセクハラ疑惑の報道がとどめを刺したようです。
カストロ君も少なくともCEOではなくなるということで、新体制での役割はどうなるかはわかりません。

以下、ローザ氏自身のインスタグラムでの発表です。







Dear CrossFit community, Since I discovered CrossFit 10 years ago, it has changed my life, and I am deeply honored to have the opportunity to lead CrossFit through its next chapter as CEO and owner, following the closing next month. As a box owner and athlete, I’ve experienced CrossFit’s transformative power and the shared bond it creates between people of different races, genders, ages, ethnicities, incomes, educations and physical abilities. That magic, created by our affiliate owners, coaches, and athletes in 158 countries around the world, is real. And I believe it makes the world a better place. In the past weeks, divisive statements and allegations have left many members of our community struggling to reconcile our transformative experiences in the local box with what we’ve been reading online. My view is simple: Racism and sexism are abhorrent and will not be tolerated in CrossFit. We open our arms to everyone, and I will be working hard to rebuild bridges with those whose trust we have lost. I come to you with deep humility and the realization that we have hard work to do. I am committed to listening, I am committed to learning, and I am committed to leading positive change. Most of all, I am committed to CrossFit and to you, as a member of our community. If you are committed to the future of CrossFit and have ideas, I want to hear from you. And if you loved CrossFit, and we lost you along the way, I want to regain your trust and partnership. Please reach out to me at eric@crossfit.com. Eric Roza #committedtocrossfit
A post shared by Eric Roza (@rozaeric) on


彼がどんな人でどんなことをやるのか今はまだよくわかりませんが、少なくともクロスフィットを愛している人のようです。
単に金持ちが落ち目のビジネス権利を買ったというわけではないようです。
期待しましょう。クロスフィットを再建してほしい。

追加:新オーナーのエリック・ローザとカストロ君のライブ会見



感想: たった今終わりました。僕は良い印象を受けました。何といっても、実際にクロスフィットをやって、ボックスを経営してきた人だってことが大きいです。価値観を共有できる人だって感じました。この人のお母さんが75歳で亡くなる直前にボックスに来て、デッドリフトをやって喜んでいた、そのときに娘さんが一緒にワークアウトをしたって話は印象的でした。

2020/06/20

クロスフィット創始者、オーナー、元CEOグレッグ・グラスマンにセクハラ疑惑 

グラスマンのおっさんとクロスフィット経営陣に、今度はセクハラ疑惑です。それもなんとニューヨーク・タイムズにスクープされています。マジでボロボロですね。「晩節を汚す」ってこういう事を指すのでしょうか?
元記事:https://www.nytimes.com/2020/06/20/style/greg-glassman-crossfit-sexism.html

誰が誰に何をしたとか、言ったとかは、読んでいるだけで胸糞悪くなるので、あえて訳しません。ただ全体的に言えることは、どうもグラスマンのおっさんが中心になったクロスフィット経営陣は白人男性社会で、日常的に女性に対して侮辱的な言動を取っていた、ってことのようです。
2012年には弁護士を通してセクハラで訴えると言ってきた元従業員に和解金を払って、裁判を逃れたということです。
この記事が100%正しいかどうかはわかりません。弱った人を叩いているだけなのかもしれません。だけどこうしてマスコミに出た以上、聞かなかったふりは不可能です。あったものはあった、なかったものはなかった、ときちんと説明をする必要があると思います。
ところが、カストロ君はこの記事についての取材に応じなかったそうです。何となく、彼自身も叩いたらホコリだらけになるからなんじゃないかって、僕はそう感じてしまいます。


2020/06/19

クロスフィットのボックスを組織化?階層化? 米国内で各地域の代表者を選出すると発表



クロスフィット本部が米国をいくつかに地域に分け、それぞれに代表者を任命するとインスタグラムで発表しました。

https://www.instagram.com/p/CBjfXUXADtD/?utm_source=ig_web_copy_link

北カリフォルニアは既に選出済みなのだそうです。

今回は米国内の話のようですが、既にフランスやドイツなどでは国の代表が決められているそうで、今後は日本も含む世界全体に広がる可能性もあるでしょう。

まずは翻訳です。

ーー
地域代表者は米国内のボックスをサポートし、またクロスフィット本部とボックス間の双方向のコミュニケーションを促進する。地域代表者は米国内にいくつか設けられた地域内のボックスをサポートする。


地域代表者はボックス関係者らと直接話し合いの場を持ち、ボックスと本部間に開かれたコミュニケーションを実現させる。地域代表者は地域のボックスと協力してコミュニティへの貢献していく。それは草の根運動を主導して、地域レベルで望ましい変化を起こすことに繋がっていく。さらに本部チームと連携をとり、その取り組みを推し進めて、クロスフィット全体へと共有していく。

今後の数週間に新たな地域協力者を増やしていく。もしあなたの地域で代表者として推薦したい人がいれば、affiliatereps@crossfit.comにメッセージを送ってください
ーー


さて、ここからが僕の私見です。

結論から述べると、反対です。良いなと思うことは1つもなく、文句ばかりになってしまうのですが、なるべく感情的にならないように箇条書きにします。

  • 地域をどう分けるか定義されていない。
  • 地域代表者の権限や責任範囲、それに任期が定義されていない。
  • 地域代表者を決めるやり方が不透明。時期も不明。メールでの人気投票?
  • 間に仲介者を入れることで、コミュニケーションはかえってしずらくなる可能性がある。
  • そもそも地域でグループ化することに意味はあるのか?

大体、変革をするのは結構なことですが、その発表をインスタグラムでやるってどういうこと? crossfit.com って「公式」サイトじゃないの? 何もこのことについて書いていないのですけど。それともインスタグラムがクロスフィットの公式ツールになったのでしょうか?

コミュニケーションを大事にするって何回も強調しておきながら、それが何を意味するかを彼らはわかっていないのではないでしょうか?
と、済みません。結局感情的になりました。



2020/06/16

ゴールドジム再開。筋トレ中にマスクはするべきか? に賛否両論

ボディビルのメッカ、ベニスビーチのゴールドジムが再開しました。入口で体温をチェックしたり、人数を制限したり、マシンを消毒したり、様々なコロナウイルス対策を講じています。

ですが、それでも不安を感じる人はいるそうで、かの「ターミネーター」アーノルド・シュワルツェネッガーもその1人。

シュワルツェネッガーさんはよくここでトレーニングするらしくて、この再開日にもジムの入口までやってきました。ところが、ジムの中でマスクの着用が義務づけられていないことをスタッフから聞くと、それに不安を覚えるからと帰ってしまったそうです。

ジムのルールが変わるか、それともワクチンができるか、それまではこのジムではトレーニングしないということです。

"I'll be back" と言ったかどうかはわかりません。




シュワルツェネッガーさんは高齢ですので、ウイルスに感染すると深刻な事態を招く恐れがあります。
慎重なターミネーターって変な気もしますが、その姿勢は理解できます。ゴールドジムより設備が整ったジムが自宅にありそうだし、あえて無理をする必要もないわけですし。

僕個人は激しい運動をするときはマスクをしない方が良いと思っています。
特に暑い屋外や空調の効かない室内ではなおさら危険だと思います。
でもまあ、ゴールドジムは空調効いているだろうし、マシンやらベンチプレスやらをするときにマスクをしても、それほど大変ではないんじゃないかなとは思います。

思います、ばかりですけど、要は1人1人がケースバイケースで判断するしかないんじゃないでしょうか。

僕自身はまだジムに行っていませんが、とりあえずはマスクをポケットにしのばせておいて、いつでも取り出せるようにしておきます。マスクをして、それで他人が安心してくれるなら、特に拒むほどのものではないだろうし。

きっついトレーニングをするときは、今はまだ屋外のほうがいいみたいですね。これから暑くなるので、季節的には厳しいですけど。朝練が復権するかもしれません。




2020/06/13

グラスマン退任。カストロ新CEO就任。それでもクロスフィットの崩壊が止まらないわけ

リーボックなどがクロスフィットのスポンサー契約を打ち切り、数多くのボックスがクロスフィットの看板を下ろしました。

その後すぐにクロスフィットの創始者でありCEOでもあったグレッグ・グラスマンが退任し、クロスフィット・ゲームズの大会ディレクターだったでデイブ・カストロが新CEOに就任することが発表されました。

そもそもの原因になったグラスマンの失言ツイートのことは前回の記事でお伝えしました。

この記事の最後に、私は「グラスマンが引責辞任でもしない限りは、事態は収まらないのではないでしょうか」と書きました。

しかし、そのトップ交代が行われた後も、クロスフィットから離脱を宣言する選手やボックスが後を絶ちません。



米ヤフーのニュース記事によれば、すでに1,000を越えるボックスがクロスフィットとの契約を打ち切ったそうです。その大半が米国内のボックスで、今年初めの米国内のボックス数が6,915だったことを考えると恐るべき数字です。

非公認ながら、クロスフィット専門サイト『Morning Chalk Up』がそのようなボックスのリストを公開しています。現在のところ、日本国内50のボックスからは離脱するボックスは出ていない模様ですが、このサイトが把握していないだけかもしれません。

カストロは来年度からクロスフィット・ゲームズのディレクターを4回王者のリッチ・フローニングに任せると発表するなど、懸命に失地回復を図っているようなのですが、今のところその効果はあまり大きくないようです。

クロスフィットから離れることを宣言した人物の中には、Jason KhalipaやKatrin Davidsdottirのように、かつてクロスフィット・ゲームズを制した元チャンピオンたちも含まれます。

彼らの怒りは発端になったツイートだけではなく、その後リークされたグラスマンのビデオ会議中の発言によるものです。そこではグラスマンがはっきりと人種差別抗議運動に反対の姿勢を取っていることが明らかになりました。

「私はジョージ・フロイドを悼むつもりはない」
「暴動をサポートするために1銭も寄付するつもりはない」

CNNの記事(録音されたグラスマンの会議中の発言つき):

これらの発言は社会正義を追求する多くの人の価値観に反するものです。クロスフィットから離れた人たちはそのことを問題にしています。

グラスマンはCEOから退任したとはいえ、未だにクロスフィットの100%株主であることには変わりはありません。今後その影響力を行使しない保証もありません。

たった1人の人間の政治的信条によって、クロスフィットが崩壊してしまうのは大変に悲しいことなのですが(ブランドの崩壊と呼んだ方がよいかもしれません)、組織のオーナーは単なる1個人とは呼べません。

組織としてのクロスフィットにさらなる自浄努力に期待したいと思います。



2020/06/08

グラスマンの差別的ツイートが原因でクロスフィットはスポンサーとスター選手を失う

クロスフィットの創始者グラスマンは気さくで面白いおっさんで、僕は今まで割と好きでした。
しかし、このおっさん、ふざけて良いことと悪いことの区別がつかないようで、
よりによって現在全米で多くの人が怒りの声を上げているジョージ・フロイドさん死亡事件を茶化して、新型コロナウイルスの正式名称"COVID-19"とフロイドさんの名前を合わせて、“Floyd-19”ってツイートしたのです。


問題のツイート


黒人のフロイドさんが白人警官に殺された事件は、今や人種差別に反対する人々のシンボルとなっています。

このグラスマンのツイートは瞬く間に非難が殺到し、数時間後にはクロスフット本部の名前で謝罪文が掲載されました。もちろん、問題のツイートも削除されています。



しかしながら、それで問題が片付くわけがなく、クロスフィットをメジャーにしたリーボックがスポンサーから下りると発表しました。ROGUEもそれに続いています。アフィリエイト脱退を通告したボックスは既に200を越えているそうです。
リッチ・フローニングもグラスマンを激しく非難して、クロスフィット競技には今後関わらないと発表しました。他の何人かの有名選手もクロスフィット・ゲームズをボイコットすると発表しました。



Until changes to @CrossFit are made, I will not be participating in the 2020 Games. I have yet to speak on anything going on for fear of retribution and must remain apolitical due to the nature of my job. This decision puts me in a very vulnerable position with both work and my desired future career as a @CrossFitGames athlete. However, I do not believe choosing to avoid participation in this years event is a violation of duties: to my job, to the sport, or to my ethics. It is my hope that others join me in applying pressure to HQ in order to improve the organization we love and make it better going forward. “I can find the joy only if I do my work in the best way possible to me. But the best is a matter of standards—and I set my own standards. I inherit nothing. I stand at the end of no tradition. I may, perhaps, stand at the beginning of one.”
A post shared by Chandler Smith (@blacksmifff) on



元々、今年のゲームズは開催できるかどうか未知数だったわけですが、現在の米国で人種差別主義者と見なされた人には未来はありません。

グラスマンが引責辞任でもしない限りは、事態は収まらないのではないでしょうか。

2020/06/01

カリフォルニア州モンテレイ郡当局にあてたクロスフィット・ゲームズのイベント開催申請書の内容が明らかに

どこからそんなものを入手したのかわかりませんが、クロスフィットの情報サイト「Morning Chalk Up」がカリフォルニア州モンテレイ郡当局にあてたクロスフィット・ゲームズのイベント開催申請書のハードコピーを公開しています。

https://morningchalkup.com/2020/05/29/breaking-crossfit-permit-application-reveals-plans-for-three-day-event/#


それによりますと、ゲームズの開催日は7月31日から8月2日までの3日間。朝8時に始まって、夜8時に終わります(米国西海岸時間)。1日に集まる人数は最大300人。67m x 35mの広さのフロアに10レーンを設置する計画なのだそうです。

ここからは屋外でのランやスイムがあるかはわかりません。もしあるとしたら別の申請書が必要になるはず、とのことです。

記事でも指摘していますが、もっとも重要なことは、現時点ではまだ郡当局から開催許可が出ていないということでしょう。

予定される大会初日まで2か月を切りました。アスリートたちはさぞ落ち着かない日を過ごしているでしょう。海外から来る選手たちは国際線のチケットやホテルの手配までしなければいけませんし。

開催できるにしろ、できないにしろ、なるべく早く結論を出してほしいものですが、残念ながら、クロスフィットの大会が行政判断の優先順位で高くなるとは思えません。

1つ言えることは、カリフォルニア州全体ではまだ10人以上の集会は禁止されていますし、7~8月に予定されていたスポーツ・イベントは軒並み中止になっている状況だということです。