2019/07/02

クロスフィットのボックスジャンプの使い方はちょっと違うんじゃないかなと考えるわけ

僕はクロスフィットを始めて7年以上になります。このブログもそれぐらい続いています。
クロスフィットにハマるあまり、サラリーマンを辞めて、クロスフィットのコーチにまでなってしまいました。

当然、クロスフィットを誰よりも深く愛しているわけですが、これだけ長い間付き合っていると、クロスフィットの何から何まですべてが素晴らしいというわけではないのだな、と思い始めた部分も少しはあります。

僕はクロスフィットのコーチになるのと並行して、ストレングス&コンディショニングを大学院で学びました。グラスマンのおっさんが目の敵にする米国ストレングス&コンディショニング協会の資格も取りました。
そうやって外部からの視点を持つことで、クロスフィットにどっぷり漬かっていた時には見えなかったものも見えてきます。

どんなに仲が良い恋人同士でも、付き合っている時間が経つにつれ、最初の頃の夢が醒めていき、あれほど素晴らしいと思えた相手の欠点も目についてくることに似ていますね。そんなときに、別の魅力ある誰かに出会ってしまうと、心が移ってしまうこともあります、って例え話は危険な方向に行く可能性があるのでやめておきます。

それはさておき、僕がクロスフィットのそれはちょっと違うんじゃないって思うことの1つにボックスジャンプの使い方があります。

ボックスジャンプはプライオメトリックス・トレーニングの一種です。プライオメトリックス・トレーニングの目的は瞬発力と爆発的なパワーを高めることにあります。
ところがクロスフィットでは、このボックスジャンプをスタミナトレーニングにしてしまうことがよくあります。



勿論、ボックスジャンプを何回も繰り返したら疲れますし、それに耐えたらスタミナもつきます。
だけどスタミナ・トレーニングならもっと別の方法があるだろうと思いますし、何よりまずいのは、疲れた状態でボックスジャンプをするとケガの確率が非常に高くなることです。

ボックスの形状にも大いに問題があるのですが、脛をボックスの角にぶつけて出血する事故は多くのクロスフィッターは経験済みなのではないでしょうか。ボックスをウレタンフォームに変えたら、こうしたケガは少なくなると思いますが、多分値段が高いのでしょうね。

脛をぶつけるぐらいなら痛いだけで済みますが、もっと深刻なケガの心配もあります。ボックスジャンプを何回も、しかもタイムを競ってやらせるものだから、両足でジャンプして下りて、またすぐに跳び上がる人が多いですが、これはふくらはぎに大きな負担がかかる、かなり危険なテクニックです。私の元コーチはボックスジャンプが入ったオープンの競技でこれをやって、アキレスけん断裂の大けがを負いました。

それを見て以来、僕は自衛のために、ボックスジャンプでは必ず片足ずつ下りることにしていますし、クライアントにもそうするよう強く勧めています。リスク覚悟で両足ホップをする人を無理に止めはしませんが。

そんなわけで、ボックスジャンプに関する記事を書きましたが、いつもとは違い、あえて「クロスフィット」には触れないことにしました。

https://melos.media/training/42794/

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