2014/04/02

クロスフィットゲーム 地域格差

2014年クロスフィットゲームのオープンが終了しました。
最終的な予選通過者が決定されるのはまだもう少し先のようですが、基本的には各地域男女トップ48人が5月に行われる地域予選への参加資格を手にします。

この地域予選はとてつもなく狭き門です。
勿論、各地域によって参加人数はまちまちなわけですが、大体3000人~5000人ぐらいです。
つまりオープンに参加したアスリートのわずか1%程度しか、地域予選へ駒を進めることが出来ません。

私個人の周囲で言いますと、私のボックスのコーチは私から見るとスーパーマンです。
スピード、パワー、スタミナ、どれをとっても今まで目にしたことがないような体力の持ち主です。
そんな人でも南カリフォルニアでの順位は147位。地域予選へは進めません。
クロスフィットの選手層の厚さ、レベルの高さには恐ろしいものがあります。

さて、それはさておき、例によってへそ曲がりな私の頭に浮かんだのは、それでも地域によっては差があるだろう、レベルの低い地域だったら簡単に出れるんじゃない?という疑問です。

トップ選手を比較すると、地域というより個人の違いになってしまいますので、各地域の第48位の選手(予選通過ギリギリ)のデータでオープンの記録を比較したのが以下の表です。

https://games.crossfit.com/lboards/result?id=600509 

1 Central East Travis Page
1 North East Doug Cahill
3 Australia Sam Joraslafsky
4 North Central Casey McCallister
5 Europe Samuel Gallego
6 Southern California Jared San Nicolas
6 South East Nick Schuyler
8 South West Jorge Aragon
9 South Central Kirk Victorian
9 Mid Atlantic Matt Gutierrez
9 North West Josh Bailey
12 Canada East Patrick Vellner
13 Northern California Adam Kubo
14 Canada West Taylor Mason
15 Asia Neil Seip
15 Latin America Casey Wylie
17 Africa Tyron Hatch

もっとも予選通過のレベルが高いのはCentral East、North East, Australia。
逆に低いのがAsia, Latin America, Africa という結果になりました。

トップ地域の48番目選手の全世界でのランクは約500位、最下位地域アフリカの選手は7031位ですから、同じく予選通過者といってもその差は大きいです。

もちろん、私のような一般人からすれば、そのアフリカの選手のスコアにも遠く及びません。
どこに住もうと私は予選落ちなのですが、例えば上のコーチのような人ならアフリカに引越しさえすれば、予選通過は間違いないってことになります。ゲーム本戦進出も夢ではありません。
だからどうしたってわけではありませんが。



2014年6月3日追記:
リージョナル大会の結果が出ました。やはりオープン予選の傾向と同じで、クロスフィット・ゲームに出たかったらアメリカ北東地区(女子はカナダ東地区)を避けて、アフリカに引っ越すこと、という結果だそうです。ちなみにチームの場合はアジアが一番の近道。
http://crossfitregionalshowdown.com/leaderboard/men

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