とても気の毒だけど、世界中で起きていてもおかしくはない出来事です。
2020年のクロスフィット・オープンで世界25位に入賞したCedric Lapointeさんというアスリートが閉まっているボックス内で1人でトレーニングしていたら警察に止められたというニュースです。
現在カナダのケベック州ではありとあらゆるスポーツは閉鎖されていて、例外はプロ選手とジムのオーナーだけなのだそうです。
Lapointeさんがマネージャーとして務めるCrossFit 819も閉鎖されていますが、オープンも近くなっているので、広~いボックスの中、一人っきりでトレーニングしていました。
そしたら警察の車が3台やってきて、Lapointeさんを建物の外に連れ出し、零下6度を下回る寒天にもかかわらず、TシャツとショートパンツのLapointeさんが着替えをするために建物内に戻ることも許さなかったということです。
こんなこともあろうかと、Lapointeさんはクロスフィット本部からプロのアスリートであると証明する手紙を入手していて、それを警察に見せたのですが、
「クロスフィットなるものはカナダ国内では正式なスポーツとして認定されていない」
という理由で受け付けてもらえなかったそうです。
Lapointeさんはこのとき逮捕されるまでには至りませんでしたが、次に見つかったときは15~60万円の罰金の対象になると警告されました。これからオープンまでLapointeさんがトレーニングしようと思ったら、カナダの他地方に移動するか、あるいはCrossFit 819の共同経営者になるしかありません。
オープンまであと1か月。世界中には他にもこんな話が転がっていてもおかしくはありません。アスリートたちが公平な練習環境にあるとはとても言えない状況のようです。
そもそもケベック州のような土地に住んでいる人たちは、オープンが始まっても、それをやる場所すらありません。
ちと苦しい状況ですね。別にローザさんが悪いわけでも、カストロ君がマヌケなわけでもないのですけど。
0 件のコメント:
コメントを投稿