障害物レース(Obstacle Course Race, 以後OCR)シリーズ最大手のSpartan Raceが業界2位のTough Mudder を買収すると言うニュースが飛び込んできました。
知らない人には何のこっちゃでしょうが、これまでOCRを楽しんできたぼくのような人間にとっては、まさに”激震!”クラスのニュースです。
OCRの詳しい説明はこちら
「アメリカで大人気の障害物レース 楽天参加で日本でもブレークの予感!」
https://sportie.com/2018/09/spartan-powered
報道によれば、まずは手始めに2020年のカナダ、ドイツ、イギリスで行われるTough Mudder のイベントが吸収対象になり、徐々に米国内のイベントもSpartanへと統合されていく、ということです。
日本ではSpartanのみが有名で、Tough Mudderのイベントは行われていません(過去に噂はありましたが)。だから、日本の人にとっては、このニュースにはそれほど大きな意味はないかもしれません。
しかし、2000年代初頭ぐらいから人気が出始めたOCR、最初にその代名詞だったのはTough Mudderでした。そもそもOCRという呼び名すら定着しておらず、"Mud Race"(泥んこレース)と呼ばれることが多かった時代、「泥んこレースに出たことある?」という質問は「Tough Mudderに出たことある?」とほぼ同じ意味でした。
ぼく自身も最初にOCRを経験したのは、ロサンゼルス郊外のスキー場で行われたTough Mudderでした。
懐かしいTough Mudder初体験時の写真。2009年6月です。 |
しばらくの間、Tough Mudderの天下は続きましたが、徐々に後発のSpartan Raceに押され始めて、両者の人気が逆転したのは2017年頃です。Spartan Raceが日本に初上陸したのもその年です。
Tough Mudder がチームワークを強調して仲間と一緒に楽しむイベントに舵を切る一方で、Spartan Raceは徐々により短い距離やタイムにこだわる競技化の道を選びました。もちろん、どちらもそれ一方のみというわけではありませんが、どちらかと言えばSpartan Raceの方がアスリート向けという印象に変わっていきました。
結果として、より多くの支持を受けたのはSpartan Raceだったようです。僕自身も何年か前に2回目のTough Mudderに出ましたが、もうこれは飽きたなと思ったことを覚えています。
昨年あたりからTough Mudderの経営が危ないという噂が上っていたそうです。
クリスマス直前に流れたこの吸収合併ニュース。諸行無常、盛者必衰の理ですね。そんな大げさなものではないか。
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