今年からクロスフィット・ゲームズの中継はテレビではありません。
ESPN もCBSも放映しません。
その代わり、クロスフィット本部から提供される映像を希望するメディアが自由にナレーションをつけて放送するという”オープンソース”という形式で行われます。
現在わかっているメディアは以下のリンクで見ることが出来ます。
https://games.crossfit.com/article/crossfit-games-world-feed-channels/games
ご覧の通り、英語がメインで、他はヨーロッパ言語ばかり。
日本語はありません。
せっかく世界中のあらゆる言語でクロスフィット・ゲームズが観れますよって話だったのに残念です。だってヘブライ語とかアラビア語だってあるんですよ!
面白いのは、クロスフィット本部はフェイスブックと喧嘩しているけど、この公認メディアはフェイスブックを使うところが多くあるってことですね。
それと今年から、会場の観客も自由にカメラを持ち込んで動画を発信していいよってことになりました。彼らもフェイスブックやインスタグラムを使うでしょうから、クロスフィット関係のお友達、そのまたお友達って人を辿れば、会場からのライブ動画があちらこちらで見れるかもしれません。
アメリカ在住、あるCrossFitジムに通う管理人が日本語で語る私的クロスフィット体験記と考察です。冗談度70%、真剣度30%、だけど挙げる数字や情報にウソはありません。
Facebook のページは
こちら
2019/07/31
2019/07/06
論文紹介:クロスフィットは他のフィットネスと比較して安全。
クロスフィットには怪我で辞める人が多い、って論文を全米ストレングス&コンディショニング協会が2014年に発表して、それ以来グラスマンのおっさんがこの協会を目の敵にして、泥沼の訴訟が両者の間で続いています。
その発端となった論文は全く反対に、クロスフィットは安全だよって結論を出した論文がアメリカ・スポーツ整形外科ソサイエティって学術団体から発表されました。
A 4-Year Analysis of the Incidence of Injuries Among CrossFit-Trained Participants
https://journals.sagepub.com/doi/full/10.1177/2325967118803100
2013年から2017年までの4年間に渡って、3049人のクロスフィッターに対して聞き取り調査を行ったそうです。
結論として、クロスフィットで怪我をする確率は他のフィットネス・プログラムと比較しても低い方で、だからクロスフィットは安全なんだよ、ってことです。
但し、以下のグループは、比較的クロスフィットで怪我をする割合が多くなるとのことです。
1)クロスフィットを始めて1年以内
2)クロスフィットをやるのが’週に3回より少ない
だから、クロスフィットは初心者用のプログラムを工夫するべきだ、としています。
ーー
僕自身はクロスフィットで怪我をしたことはありません。野球とかサーフィンとかマラソンとかではあります。クロスフィットって他のスポーツと比べたら安全だよって、同じことを思ってきました。
だけど、クロスフィットのコーチをしていて、ボックスで怪我をしてしまった人たちは何人か見てきました。確かにクロスフィットを始めて間もない人とか久しぶりにボックスに来たって人が多かったかな、と思います。
要は週3回じゃ足りない。もっと毎日のようにクロスフィットをやって、それを1年以上続けなさいってことですね。
その発端となった論文は全く反対に、クロスフィットは安全だよって結論を出した論文がアメリカ・スポーツ整形外科ソサイエティって学術団体から発表されました。
A 4-Year Analysis of the Incidence of Injuries Among CrossFit-Trained Participants
https://journals.sagepub.com/doi/full/10.1177/2325967118803100
2013年から2017年までの4年間に渡って、3049人のクロスフィッターに対して聞き取り調査を行ったそうです。
結論として、クロスフィットで怪我をする確率は他のフィットネス・プログラムと比較しても低い方で、だからクロスフィットは安全なんだよ、ってことです。
但し、以下のグループは、比較的クロスフィットで怪我をする割合が多くなるとのことです。
1)クロスフィットを始めて1年以内
2)クロスフィットをやるのが’週に3回より少ない
だから、クロスフィットは初心者用のプログラムを工夫するべきだ、としています。
ーー
僕自身はクロスフィットで怪我をしたことはありません。野球とかサーフィンとかマラソンとかではあります。クロスフィットって他のスポーツと比べたら安全だよって、同じことを思ってきました。
だけど、クロスフィットのコーチをしていて、ボックスで怪我をしてしまった人たちは何人か見てきました。確かにクロスフィットを始めて間もない人とか久しぶりにボックスに来たって人が多かったかな、と思います。
要は週3回じゃ足りない。もっと毎日のようにクロスフィットをやって、それを1年以上続けなさいってことですね。
2019/07/02
クロスフィットのボックスジャンプの使い方はちょっと違うんじゃないかなと考えるわけ
僕はクロスフィットを始めて7年以上になります。このブログもそれぐらい続いています。
クロスフィットにハマるあまり、サラリーマンを辞めて、クロスフィットのコーチにまでなってしまいました。
当然、クロスフィットを誰よりも深く愛しているわけですが、これだけ長い間付き合っていると、クロスフィットの何から何まですべてが素晴らしいというわけではないのだな、と思い始めた部分も少しはあります。
僕はクロスフィットのコーチになるのと並行して、ストレングス&コンディショニングを大学院で学びました。グラスマンのおっさんが目の敵にする米国ストレングス&コンディショニング協会の資格も取りました。
そうやって外部からの視点を持つことで、クロスフィットにどっぷり漬かっていた時には見えなかったものも見えてきます。
どんなに仲が良い恋人同士でも、付き合っている時間が経つにつれ、最初の頃の夢が醒めていき、あれほど素晴らしいと思えた相手の欠点も目についてくることに似ていますね。そんなときに、別の魅力ある誰かに出会ってしまうと、心が移ってしまうこともあります、って例え話は危険な方向に行く可能性があるのでやめておきます。
それはさておき、僕がクロスフィットのそれはちょっと違うんじゃないって思うことの1つにボックスジャンプの使い方があります。
ボックスジャンプはプライオメトリックス・トレーニングの一種です。プライオメトリックス・トレーニングの目的は瞬発力と爆発的なパワーを高めることにあります。
ところがクロスフィットでは、このボックスジャンプをスタミナトレーニングにしてしまうことがよくあります。
勿論、ボックスジャンプを何回も繰り返したら疲れますし、それに耐えたらスタミナもつきます。
だけどスタミナ・トレーニングならもっと別の方法があるだろうと思いますし、何よりまずいのは、疲れた状態でボックスジャンプをするとケガの確率が非常に高くなることです。
ボックスの形状にも大いに問題があるのですが、脛をボックスの角にぶつけて出血する事故は多くのクロスフィッターは経験済みなのではないでしょうか。ボックスをウレタンフォームに変えたら、こうしたケガは少なくなると思いますが、多分値段が高いのでしょうね。
脛をぶつけるぐらいなら痛いだけで済みますが、もっと深刻なケガの心配もあります。ボックスジャンプを何回も、しかもタイムを競ってやらせるものだから、両足でジャンプして下りて、またすぐに跳び上がる人が多いですが、これはふくらはぎに大きな負担がかかる、かなり危険なテクニックです。私の元コーチはボックスジャンプが入ったオープンの競技でこれをやって、アキレスけん断裂の大けがを負いました。
それを見て以来、僕は自衛のために、ボックスジャンプでは必ず片足ずつ下りることにしていますし、クライアントにもそうするよう強く勧めています。リスク覚悟で両足ホップをする人を無理に止めはしませんが。
そんなわけで、ボックスジャンプに関する記事を書きましたが、いつもとは違い、あえて「クロスフィット」には触れないことにしました。
https://melos.media/training/42794/
クロスフィットにハマるあまり、サラリーマンを辞めて、クロスフィットのコーチにまでなってしまいました。
当然、クロスフィットを誰よりも深く愛しているわけですが、これだけ長い間付き合っていると、クロスフィットの何から何まですべてが素晴らしいというわけではないのだな、と思い始めた部分も少しはあります。
僕はクロスフィットのコーチになるのと並行して、ストレングス&コンディショニングを大学院で学びました。グラスマンのおっさんが目の敵にする米国ストレングス&コンディショニング協会の資格も取りました。
そうやって外部からの視点を持つことで、クロスフィットにどっぷり漬かっていた時には見えなかったものも見えてきます。
どんなに仲が良い恋人同士でも、付き合っている時間が経つにつれ、最初の頃の夢が醒めていき、あれほど素晴らしいと思えた相手の欠点も目についてくることに似ていますね。そんなときに、別の魅力ある誰かに出会ってしまうと、心が移ってしまうこともあります、って例え話は危険な方向に行く可能性があるのでやめておきます。
それはさておき、僕がクロスフィットのそれはちょっと違うんじゃないって思うことの1つにボックスジャンプの使い方があります。
ボックスジャンプはプライオメトリックス・トレーニングの一種です。プライオメトリックス・トレーニングの目的は瞬発力と爆発的なパワーを高めることにあります。
ところがクロスフィットでは、このボックスジャンプをスタミナトレーニングにしてしまうことがよくあります。
勿論、ボックスジャンプを何回も繰り返したら疲れますし、それに耐えたらスタミナもつきます。
だけどスタミナ・トレーニングならもっと別の方法があるだろうと思いますし、何よりまずいのは、疲れた状態でボックスジャンプをするとケガの確率が非常に高くなることです。
ボックスの形状にも大いに問題があるのですが、脛をボックスの角にぶつけて出血する事故は多くのクロスフィッターは経験済みなのではないでしょうか。ボックスをウレタンフォームに変えたら、こうしたケガは少なくなると思いますが、多分値段が高いのでしょうね。
脛をぶつけるぐらいなら痛いだけで済みますが、もっと深刻なケガの心配もあります。ボックスジャンプを何回も、しかもタイムを競ってやらせるものだから、両足でジャンプして下りて、またすぐに跳び上がる人が多いですが、これはふくらはぎに大きな負担がかかる、かなり危険なテクニックです。私の元コーチはボックスジャンプが入ったオープンの競技でこれをやって、アキレスけん断裂の大けがを負いました。
それを見て以来、僕は自衛のために、ボックスジャンプでは必ず片足ずつ下りることにしていますし、クライアントにもそうするよう強く勧めています。リスク覚悟で両足ホップをする人を無理に止めはしませんが。
そんなわけで、ボックスジャンプに関する記事を書きましたが、いつもとは違い、あえて「クロスフィット」には触れないことにしました。
https://melos.media/training/42794/
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