週末、土曜と日曜の2日間、朝から晩まで重量挙げだけを行うセミナーです。
初日はスナッチ、それもPVCパイプだけを使って、ひたすらフォームの練習。
2日目の午前中にやっとバーベルを使ってスナッチ、午後はクリーン&ジャーク、という内容でした。
インストラクターはアメリカで最も有名な重量挙げのコーチと呼ばれるMike Bergener氏でした。The Godfather of American Weightlifting なんだそうです。Youtubeで氏の名前を検索すると、重量挙げの指南ビデオが山ほどヒットします。
氏が連れてきた4人のアシスタントもみな重量挙げの選手でクロスフィッターではありませんでした。いわばクロスフィットのボックスを会場にして、重量挙げの専門家を招聘した形ですので、今まで参加してきたクロスフィットの各種セミナーとは雰囲気がだいぶ異なりました。参加者の中にも重量挙げの現役選手も混じっていました。それだけMike Bergener氏が有名なのだと思います。
どうでもいいことですが、前列右から3番目の赤いTシャツが私、後列中央で左右の女性と肩を組んでいる帽子をかぶったおじいさんがMike Bergener氏です。
前述しましたように、2日間のセミナーと言っても、その大部分はスナッチの練習に明け暮れました。Mike Bergener氏によると、スナッチに比べたらクリーン&ジャークははるかに簡単で、そんなに教えることはないのだそうです。
私はこれまで重量挙げを真剣に練習したことはありませんでした。その日のWODに重量挙げが入っていたら、仕方なくやる程度でした。当然上達するわけもなく、5年前のオープン予選で挙げられなかった135パウンド(61キロ)のスナッチがそのまま超えれない壁となっていました。
http://cffansjp.blogspot.com/2012/03/crossfit-games-2.html
こうした重量を扱う種目はいくら頑張ったってどうせデカい奴らには到底かなわないんだからって、真剣に取り組む気持ちがありませんでした。
ところが、コーチとして人に指導する立場になると、そうも言っていられなくなりました。見よう見まねでテキトーにやってきた、力任せにやっているくせに大した力もない、そんな重量挙げを指導しておカネを取るわけにはいきません。
そこで重い腰を上げ、苦手の重量挙げに取り組むことにしたわけです。
当然のことですが、2日間のセミナーは専門的な内容に終始して、とても私がここで説明できるようなものではないのですが、私がなんとか覚えてボックスに持ち帰ることが出来たのが、下のPVCパイプを使ったウォーミングアップ法です。見ての通り、ウォーミングアップであると同時にスナッチのフォーム習得を兼ねています。
Mike Bergener氏が言うには、この数分間のルーチンを2か月間毎日やれば、それだけでスナッチの自己記録を更新できるってことでした。
私は他人からものを教わることがあまり好きではなく、大抵のことは自己流で済ませてしまうのですが、一旦その人を信用するとその人の言うことをとりあえず全てそのまま試してみます。
今回も、セミナーの翌日から早速このBergener Warm-Upを毎日行うことにしました。とは言え、本当に数分で終わるルーチンで、時間も負荷も全然大したことはありません。
言われたように2か月間コツコツと取り組んでみるつもりでしたが、思いもかけず早い時期にその効果を試す機会がやってきました。なんとセミナーの翌週、オープン予選17.3でスナッチ、それも鬼門の135パウンド(61キロ)が出てきたのです。
https://games.crossfit.com/workouts/open/2017/17.3?division=1&workout_type=rx
トップアスリートにとっては135パウンドは単なる通過点ですが、私にとっては未だに挙げることが出来ない重量です。私の体重は大体130~135パウンド(59~61キロ)ですので、ちょうど自分の体重と同じぐらいです。ちなみにそれまでのスナッチの自己記録は125パウンド(56.7キロ)でした。
結果は135パウンド(61キロ)のスナッチに初めて成功。それも6回挙げることが出来ました。たった1週間しかやっていないのですが、やはりこのBergener Warm-Upの成果でしょうか。重量挙げに取り組む人にはお薦めします。
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