2014/04/29

クロスフィット地方大会

ロスアンジェルス近辺のクロスフィッター達が集まって行われる地方大会に出場してきました。
大会ホームページはこれです↓

ワークアウトの内容などはホームページで動画を見て頂くとして、私はどんな人達が集まるのかに興味がありました。

大学の陸上競技場で行われ、実際に競技に参加した選手の総数は296人です。




参加者内訳:
Division 1
Female
3
Division 2
Female
22
Division 3
Female
72
Master 40-52
Female
4
Master 53+
Female
2


103
Division 1
Male
21
Division 2
Male
75
Division 3
Male
84
Master 40-52
Male
10
Master 53+
Male
3


193


私が参加したのはDivision 3 Male 。最も人数が多い部門でした。
初級者レベルだと言うのに、右を見ても左を見ても、すげえ筋肉した野郎ばかりでした。
私が通うボックスでも100人以上のメンバーがいますが、大会に出場したのは私を含めて5人だけです。
一般世間から見るとクロスフィットをやってるというだけで変わり者なのに、その中でも特に気合が入った奴らが集まってくるのですから、考えてみたら無理もありません。

これだけの人数が集まりますと、競技そのものより待ち時間の方がはるかに長くなります。
私の当日のスケジュールはこんな感じでした。

午前630分: 会場入り、選手登録。
  ~約2時間~
午前830分: 1個目の競技(6分)
  ~約1.5時間~
午前10時: 2個目の競技(14分)
  ~約3時間~
午後1時半: 3個目の競技(3分)
 ~3時間~
午後5時: 終了

一日中競技場にいて、実際に競技したのは全部で23分でした。
競技の間はウォーミングアップをしたり、アイシングをしたり、仲間の応援をしたり、とやることはたくさんあって退屈することはありませんが、この感じは以前やっていた空手の大会に通じるものがあります。

準備をする間はドキドキして、試合そのものは数分で終わり、一試合ごとに死ぬほど疲れて、試合を重ねるたびに体のあちこちにダメージを負い、というわけで、クロスフィットと格闘技には共通するものが多いとあらためて感じました。

参加者内訳の以下の特徴も似ています。
  • ·        男女比はおよそ2:1で男性が多い
  • ·        レベルが高くなるほど人数は少なくなる
  • ·        マスター部門は人数は少ない
違うのは、クロスフィットでは勝っても負けても次の試合があること、殴られる(蹴られる)わけではないので肉体的な恐怖感はないということでしょうか。
久しぶりに試合の緊張感と興奮を味わうことが出来て楽しかったです。


最後に済みません。私の動画です。

2014/04/02

クロスフィットゲーム 地域格差

2014年クロスフィットゲームのオープンが終了しました。
最終的な予選通過者が決定されるのはまだもう少し先のようですが、基本的には各地域男女トップ48人が5月に行われる地域予選への参加資格を手にします。

この地域予選はとてつもなく狭き門です。
勿論、各地域によって参加人数はまちまちなわけですが、大体3000人~5000人ぐらいです。
つまりオープンに参加したアスリートのわずか1%程度しか、地域予選へ駒を進めることが出来ません。

私個人の周囲で言いますと、私のボックスのコーチは私から見るとスーパーマンです。
スピード、パワー、スタミナ、どれをとっても今まで目にしたことがないような体力の持ち主です。
そんな人でも南カリフォルニアでの順位は147位。地域予選へは進めません。
クロスフィットの選手層の厚さ、レベルの高さには恐ろしいものがあります。

さて、それはさておき、例によってへそ曲がりな私の頭に浮かんだのは、それでも地域によっては差があるだろう、レベルの低い地域だったら簡単に出れるんじゃない?という疑問です。

トップ選手を比較すると、地域というより個人の違いになってしまいますので、各地域の第48位の選手(予選通過ギリギリ)のデータでオープンの記録を比較したのが以下の表です。

https://games.crossfit.com/lboards/result?id=600509 

1 Central East Travis Page
1 North East Doug Cahill
3 Australia Sam Joraslafsky
4 North Central Casey McCallister
5 Europe Samuel Gallego
6 Southern California Jared San Nicolas
6 South East Nick Schuyler
8 South West Jorge Aragon
9 South Central Kirk Victorian
9 Mid Atlantic Matt Gutierrez
9 North West Josh Bailey
12 Canada East Patrick Vellner
13 Northern California Adam Kubo
14 Canada West Taylor Mason
15 Asia Neil Seip
15 Latin America Casey Wylie
17 Africa Tyron Hatch

もっとも予選通過のレベルが高いのはCentral East、North East, Australia。
逆に低いのがAsia, Latin America, Africa という結果になりました。

トップ地域の48番目選手の全世界でのランクは約500位、最下位地域アフリカの選手は7031位ですから、同じく予選通過者といってもその差は大きいです。

もちろん、私のような一般人からすれば、そのアフリカの選手のスコアにも遠く及びません。
どこに住もうと私は予選落ちなのですが、例えば上のコーチのような人ならアフリカに引越しさえすれば、予選通過は間違いないってことになります。ゲーム本戦進出も夢ではありません。
だからどうしたってわけではありませんが。



2014年6月3日追記:
リージョナル大会の結果が出ました。やはりオープン予選の傾向と同じで、クロスフィット・ゲームに出たかったらアメリカ北東地区(女子はカナダ東地区)を避けて、アフリカに引っ越すこと、という結果だそうです。ちなみにチームの場合はアジアが一番の近道。
http://crossfitregionalshowdown.com/leaderboard/men

2014/03/18

クロスフィット出張サービス?

私の職場にクロスフィットがやってきました。
従業員への健康推進の一環として、会社が近所のボックスからコーチを招いて、お昼休みにワークアウトをやってくれます。
勿論、希望者だけの参加ですし、費用は会社持ちです。

いやはやクロスフィットも色んなことをやります。
こうした話は他でも聞いたことがありますので、ボックスにとっては新たな収入源になっているのだと思います。

さてどんなことをやるんだろう?って興味は当然ありましたので参加してきました。
本当は「クロスフィットって初めてなんですうぅ」って未経験者を装って潜入しようかと思っていたのですが、あっさり同僚に正体をバラされてしまいました。

駐車場にマットを敷いただけですし、参加者の運動レベルもまちまちですので、やれることには限りがあります。
今日やったのはタバタ形式でプランク、腹筋、スクワット、でした。



勿論、ボックスでのワークアウトと比べると、ウォームアップに毛が生えた程度なんですが、それでも普段やらないクールダウンのストレッチを教えてもらったりしたので、全くの無駄になったわけではありません。どんなものからでも得るものはありますね。

こうした試みも賛否両論あると思います。
こんなユルイものはクロスフィットとは呼べん!という方もいるでしょうし、
どんな形でもクロスフィットの名前が広まるのは良いことだ、という人もいるでしょう。

私自身は、これでクロスフィットに興味を持って、本格的に始めようって人が1人でも出てくるなら意義はあると思います。

「クロスフィット? やったことあるよ。全然大したことないない」なんて言う奴が出てくるかもしれませんが。

2014/03/04

罰バーピー


私が通うボックスの新ルール。
遅刻1分につき罰としてバーピー2回だそうです。


おちゃらけも含めて、いかにもクロスフィットだなと思います。

それにしてもアメリカ人はバーピーが嫌いです。
私は全然苦になりませんので、むしろ遅刻した方がいいウォーミングアップになりそうです。



2014/02/21

誰がクロスフィットを殺すのか

私が通うボックスのオーナーが刺激的なタイトルの記事をブログにポストしました。
かなりの反響です。

http://nextlevelcf.com/2014/02/19/2-trends-that-will-kill-crossfit/

誰が(何が)クロスフィットを殺すのか

彼は1)クロスフィットの日用品化 と 2)レベルの低いコーチ を元凶にあげています。

ご存知の方は多いですが、クロスフィットは費用が高いです。
私が知っているところは1ヶ月約200ドル。どこもそんなものでしょう。
日本ならもっと高いのでしょうか。

ある程度のスペースと設備が必要で、しかもクラスの質を保つには少人数でなければいけない。
毎日違うメニューを作成し、それを指導しなくてはいけない。
大手フィットネスジムよりおカネがかかるのは理解できます。

ところが、アメリカではクロスフィットがブームになり、ボックスの数が飛躍的に増えてきました。
人口20万ほどの私の市に多分10以上のボックスがあります。
どれも同じクロスフィットなら、なるべく安いところを探す人が出てくるのは自然です。
価格競争になってしまえば、悪貨は良貨を駆逐するとなってしまうのでしょうか。

クロスフィットのトレーナー資格(L1)を取った方には大変失礼になってしまいますが、やはりこの資格はあまりにも安易に取れすぎることが問題なのではないでしょうか。
内容についてはともかく、現実には週末2日間のセミナーに出席し、合格率が非常に高いテストを受けるだけ。トレーナー資格があればすぐにボックスを開けるわけではありませんが、ハードルはさほど高いとは言えません。
幸い、私が見てきたボックスのオーナーやコーチは皆かなりのレベルにある人達でした。
ですが、一方では経験も知識も素人レベルのコーチが存在することもまた事実です。
問題はそのようなコーチでも上のように高いおカネをとることが可能だってことでしょうね。

この記事は前述したようにアメリカでクロスフィットがブームともいえる急成長を遂げたことが背景にあります。
日本ではまだ全国でボックスの数が10にも満たないですし、一般的な知名度もゼロに等しいでしょう。
そうしますと、より多くの人にクロスフィットを知ってもらうためには、どんどんボックスがオープンされることが望ましいのかもしれません。
クロスフィットをやりたくても、やる場所がなければ出来ませんから。

量より質を取るか、質を妥協しても量をとるか。
難しいところですね。


2014/01/15

実体験WOD#15 Prowler Push

Prowler Push  (Sled Push とも呼びます)、30メートルを3回。

これほどテクニックも何もなく、ただひたすらパワーと根性だけが求められるWODも珍しいです。

アメリカンフットボールのシーズンも佳境に入り、スーパーボウルももうすぐだから、だそうです。
ただひたすら押して押して押しまくる。
プレートは全部で80キロ、本体と合わしたら120キロぐらいかな。

https://www.facebook.com/photo.php?v=271146999709552&set=vb.100004427615794&type=2&theater

上のリンク、facebookのものですが、公開範囲がパブリックだから誰でも見えるはず。