2026/02/19

NSCAとHYROXのパートナーシップ提携が意味するもの。クロスフィットとの違い

 







NSCA (全米ストレングス&コンディショニング協会)とHYROX Academy がパートナーシップを結んだと発表しました。

プレスリリース:https://www.nsca.com/media-room/press-releases/nsca-and-hyrox-academy-announce-global-partnership-to-advance-coaching-standards-in-hybrid-fitness-racing/

発表によると、HYROXで行われる競技を”hybrid fitness racing”と呼び、そのためのコーチングが科学的根拠に基づいた理論と高い水準のスタンダードを求められる専門家によって行われることを目指す、ということです。

クロスフィットの歴史を知る人にとっては皮肉に聞こえるかもしれません。

NSCAは米国だけではなく、ストレングス&コンディショニングの世界的権威ですが、かつてクロスフィットはこの協会とガチンコで喧嘩していたのです。

クロスフィットは非科学的で危険だとしたNSCAに対し、当時CEOだったグラスマンのおっさんが法廷闘争をしかけ、勝っただの負けただのと騒いでいました。

僕は根っからのマイナー志向な人間ですので、権威に楯突くクロスフィットの姿勢を好ましいと感じていました。

しかしHYROXはどうやら別の道を選び、メジャーな存在になろうとしているようです。「次のクロスフィット」と呼ばれる時代はもう終わったかもしれません。

クロスフィットとHYROXは同じような器具を使用するので、クロスフィットの多くのジムで「HYROX」用と称したクラスを、いわば勝手に行っているところが増えています。

その辺の事情を詳しく知りたい人は以下の記事をご一読ください。

HYROX専門ジムでトレーニング体験。クロスフィットと何が違う?

今後はNSCA+HYROXに認定されないと、そうした指導はできなくなるかもしれません。

そもそもクロスフィット自体が、週末2日、参加費1000ドルくらいの講習でインストラクター資格を濫造して急成長した組織です。それでもその資格がない人はクロスフィットを名乗るな、なんて傲慢な態度を取っていました。今度は逆のことを言われる立場になったかもしれません。

過去記事:クロスフィットL1セミナー

お前も元はそんなクロスフィットのコーチだろ、裏切り者め、とお叱りの声が飛んでくるかもしれません。でも、私はそれと同時にNSCAでCSCS(Certified Strength and Conditioning Specialist)と呼ばれる資格も取得していました。いわば最初からクロスフィットにとっては異端者だったのです。