波打ち際を走るアポロ・クリードとロッキー・バルボア。『ロッキー3』の名場面です。
『ロッキー1』では疑惑の判定でアポロが僅差の勝利を収め、『ロッキー2』では最終ラウンドでダブル・ノックダウンの後にロッキーが立ち上がり勝利。公式舞台での勝敗は1勝1敗の5分だけど、『ロッキー3』は両者が誰もいないジムで拳を交えるシーンで終わります。その後の『ロッキー4』ではアポロを殴り殺したドラゴにロッキーが勝ったことで、どうやらロッキーの方が優れたファイターだった。それがボクシング界の定説です(?)。
しかし、上の写真を見る限りにおいて、アポロはロッキーよりずっと脚が速かったはずだ、というのが私の意見です。
理由1:アポロは足が重心の真下に着地するのに対し、ロッキーは大きくオーバーストライドし、足が体より前に出過ぎて着地しています。
理由2:アポロの後ろ脚は力強く地面を蹴り上げていますが、ロッキーは足で地面を引っ掻いたような動きでエネルギーを無駄にしています。
理由3:アポロの臀筋とハムストリングスはとても分厚く、強そうです。この部分の筋肉はスピードに直結します。それに比べてロッキーのこの部分の筋肉群は上半身に比べてはるかに貧弱ですね。
この写真では心優しいアポロはあまりロッキーを引き離していませんが、本気で走っていれば、きっとぶっちぎりで速かったはずです。
ランニングは科学であり、脚の速さは科学的なトレーニングで決まるのです。

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